メタバース記事

法人向けメタバースプラットフォーム比較5選|【比較表つき】

法人向けメタバースプラットフォーム比較5選|【比較表つき】

「採用イベントや工場見学をメタバースで行いたいけれど、サービスが多くてどのプラットフォームを選べばよいか分からない」

「比較記事を読んでも個人向けと法人向けのサービスが混ざっていて比べられない」

「社外の人を招くので、入れる人を絞れるかや情報の扱いが心配」

メタバースの導入を考え始めた担当者からよく聞くお悩みです。

この記事では法人が自社の空間を持てるメタバースプラットフォームを5つに絞り、参加方法や人数、空間の作り方を同じ項目で比べます。後半では候補を絞るときに各社へ何を聞けばよいかを紹介します。

※記事の内容は2026年10月7日に各社の公式サイトで確認した情報です。

仮想展示会を見つめる会議室 (1).png

1. 法人向けのメタバースプラットフォームとは

法人向けのメタバースプラットフォームとは企業が自社専用の3Dの空間を作り、学生や取引先、社員などを招くためのサービスです。採用イベントや工場見学、展示会などに使われています。

利用者が集まって遊ぶ個人向けのサービスとは違い、入れる人を絞ったり、自社に合わせて空間を作ったりできます。この記事では次の5つを比べます。

サービス

提供会社

cluster

クラスター株式会社

XR CLOUD

monoAI technology株式会社

Vket Cloud

株式会社HIKKY

ZIKU

株式会社ジクウ

metatell

株式会社Urth

この5つを選んだ理由

次の3つの条件に当てはまるもののうち、比較記事でよく紹介されるものを中心に代表的な5つを取り上げています。条件に当てはまるサービスはほかにもあります。

・法人向けの提供ページがあり、企業向けのサービスとして提供されている

・企業が自社専用の3Dの空間を作れる

・参加方法や人数、管理の機能を各社の公式サイトで確かめられる

2. 5つの法人向けメタバースプラットフォームの比較

参加する人がどの方法で入れるか、何人まで入れるかは集客や当日の運営に直結し、あとから変えにくい部分です。

下の表は5つのサービスについて、参加方法(ブラウザ/アプリ/VRゴーグル)、会員登録なしで入れるか、何人まで入れるか、第三者認証の有無を各社の公式サイトの記載から並べたものです。5つのうち4つは2つ以上の参加方法に対応しています。人数は「1つのイベントで最大10万人」「プランで最大300人」のようにサービスごとに数え方が違います。

サービス

ブラウザ

アプリ

VRゴーグル

会員登録なしで入れるか

人数(公式サイトの記載)

第三者認証

cluster

記載あり※

対応

対応

モバイル版は入れる

1つのイベントで最大10万人

ISO/IEC 27001

XR CLOUD

対応

対応

対応

ゲストで入れる(イベントによる)

同じ空間に1,000名規模

プライバシーマーク(運営会社)

Vket Cloud

対応

—

対応

主催者が設定

ビジネスプランで最大300人

ISO/IEC 27001(運営会社)

ZIKU

対応

不要

記載なし

主催者が選べる

上限は基本的になし(大規模は相談)

記載なし

metatell

対応

不要

対応

入れる

○人(プランごと)

ISO/IEC 27001

※clusterは法人向けページにブラウザの記載があるものの、参加の手順はアプリが前提です。

同じように参加できるサービスでも空間の作り方や公開後の管理はそれぞれ違います。5つを同じ項目で紹介します。

2-1 cluster:既製の空間か個別の制作で専用の会場を作れる

cluster_法人向けページ (1).png

【画像】cluster 法人向けページ(出典:クラスター株式会社)

提供会社

クラスター株式会社

空間の作り方

すぐに使える既製の空間か3〜4か月かけて作るオリジナルの会場を選べる

管理の機能

行動ログや滞在時間などのデータの収集と分析

向く用途

イベントの展示やブランド体験、デジタルツインや製造工程の効率化

出典

cluster 法人向けページ(https://www.biz.cluster.mu/)

2-2 XR CLOUD:用途別のプランから自社専用の空間を作れる

XR CLOUD_法人向けページ (1).png

【画像】XR CLOUD 法人向けページ(出典:monoAI technology株式会社)

提供会社

monoAI technology株式会社

空間の作り方

用途別のパッケージプランから選び、希望に合わせてカスタマイズできる

管理の機能

会員システムとの連携、利用者の権限の設定、場所ごと・行動ごとの記録

向く用途

講演会、展示会、工場見学や研修のバーチャルツアー、パーティー

出典

XR CLOUD 法人向けページ(https://xrcloud.jp/biz/)/monoAI 自社専用メタバースの開発(https://monoai.co.jp/privatemetaverse)

2-3 Vket Cloud:URLを開くだけで入れるワールドをテンプレートから作れる

Vket Cloud_法人向けページ (1).png

【画像】Vket Cloud 法人向けページ(出典:株式会社HIKKY)

提供会社

株式会社HIKKY

空間の作り方

テンプレートからすぐにワールドを作れる。カスタマイズや開発キット(SDK)を使った開発もできる

管理の機能

登録したユーザー情報による入室の制限、訪問の予約

向く用途

会議や接客、社内での利用、カンファレンスやライブイベント

出典

Vket Cloud 法人向けページ(https://cloud.vket.com/ja/biz)

2-4 ZIKU:イベントごとに契約し担当者が管理画面で展示を選べる

ZIKU_公式サイト (1).png

【画像】ZIKU 公式サイト(出典:株式会社ジクウ)

提供会社

株式会社ジクウ

空間の作り方

ブースのデザインはテンプレートになっていて、担当者が管理画面からデザインや展示を選べる

管理の機能

来場者の事前登録、ブースに入った来場者の行動履歴の取得(CSVでダウンロード)

向く用途

展示会や企業向けのオンラインイベント、就職説明会、オープンキャンパス

出典

ZIKU 公式サイト(https://ziku.inc/)/よくある質問(https://ziku.inc/faq/)/導入ガイドの記事(https://ziku.inc/useful/detail/38.html)/活用事例の記事(https://ziku.inc/useful/detail/39.html)

2-5 metatell:設計した空間にブラウザでもVRゴーグルでも入れる

metatell_公式サイトの空間 (1).png

【画像】metatellの空間(出典:株式会社Urth)

提供会社

株式会社Urth

空間の作り方

建築デザイナーが用途に合わせてオリジナルの空間を設計し、作る

管理の機能

メールアドレスによる入室の制限、入室後の行動の権限の設定、管理画面からのチャットや会話の制御

向く用途

採用、工場見学・監査対応、マーケティングやブランディング

出典

metatell 公式サイト(https://u-rth.com/metatell/)

3. 法人向けメタバースプラットフォームの選び方

各社の公式サイトは参加方法や人数、料金の書き方がそろっておらず、そのままでは並べて比べられません。自社の条件を先に決め、同じことを各社に聞いて答えを1つの表に並べると比べられるようになります。

3-1 法人向けメタバースプラットフォームの候補を絞る前に決める2つのこと

自社の条件が決まっていないとどのサービスも良く見えてしまいます。候補を絞る前に決めることは2つあります。1つ目は参加する人にアプリや会員登録をお願いできるかです。学生や取引先のようにお願いしにくい相手なら、ブラウザで入れて会員登録の要らないものに絞ります。2つ目は同時に入るいちばん多い人数です。各社の人数は1つの空間あたりか全体かで書き方が違うため、決めた人数と同じ数え方で比べます。

候補を絞る前に決める2つのこと (1).png

3-2 法人向けメタバースプラットフォームの各社に聞く6つの項目

候補を2〜3個に絞ったら、公式サイトだけでは分かりにくい次の6つを各社に同じように聞きます。

項目

確かめること

各社への質問の例

用途に合うか

自社と同じ用途の実績があるか

同じ用途の事例を公開できる範囲で見せてもらえますか

参加のしやすさ

相手の端末で入れるか。アプリと会員登録が要るか

スマートフォンのブラウザだけで入れますか

空間の作り方と更新

テンプレートか一から作るか。差し替えにかかる日数と費用

公開後に画像や動画を差し替えるとき、日数と費用はどのくらいかかりますか

運営と管理

入れる人を絞れるか。利用の記録を取れるか

誰がいつどこを見たかの記録はどの形でもらえますか

セキュリティとデータの扱い

第三者認証の有無。契約が終わったときのデータ

契約が終わったとき3Dデータと参加者の情報はどうなりますか

費用の内訳

初期・月額・更新に分かれているか

初期費用と月額、差し替えの費用を分けて見積もってもらえますか

どの項目を重視するかは用途によって変わります。比較表をダウンロードして記事を読みながら候補の答えを書き込めば、重視する項目に重みを付けて同じ項目で比べられます。

資料ダウンロード_メタバースプラットフォーム比較表 (1).png

4. 法人向けメタバースプラットフォームのよくある質問

4-1 VRゴーグルがないと使えませんか

5つともブラウザかアプリで参加でき、VRゴーグルは必須ではありません。VRゴーグルにも対応しているのはZIKUを除く4つです。

4-2 個人向けのサービスを法人のイベントに使えませんか

使える場合もあるものの、利用規約で商用利用に条件が付いていることがあります。自社の空間を持ちたい場合や入れる人を絞りたい場合は法人向けのサービスが向いています。

5. まとめ

法人向けのメタバースプラットフォームは参加方法や人数の数え方、空間の作り方がサービスごとに違います。知名度や一覧の記事だけでは自社に合うかを判断できません。

候補を絞るときは参加する人にアプリや会員登録をお願いできるか、同時に入るいちばん多い人数を先に決めます。そのうえで6つの項目を各社に同じように聞いて答えを1つの表に並べれば、選んだ理由まで説明できます。

比較表には自社の前提を書く欄と6つの項目の質問の例、合計が出る点数の欄をまとめました。

メタバース比較表の無料ダウンロード資料 (1).png