メタバースは万能ではない?できないことを把握して正しく活用しよう

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近年メタバースを取り上げるメディアが急増しました。そのこともあり、メタバースが過度に期待されるようになり、実態と異なるイメージを持つ方も増えてしまっています。本記事では、メタバースを2つの種類に分けてそれぞれの特徴を解説し、メタバース本来の正しい活用方法について紹介しています。

メタバースの導入を検討している方は、自社にはどんなメタバースと相性が良いのか理解できる内容となっています。ぜひ最後までご覧ください。

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そもそもメタバースとは?

FF14街画像
参照:FF14公式サイト

メタバースとは、インターネット上の仮想空間のことを指します。アバターと呼ばれる自分の分身を操作して、他のアバターとコミュニケーションを取れるのが特徴です。

例えば、「フォートナイト」や「FF14」などのオンラインゲームもメタバースの一種といえるでしょう。離れている人同士でも同じ空間を共有して活動できるメタバースは、ビジネスや教育業界でも導入する企業が増えています。

メタバースの基本的な情報を知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

メタバースは万能なのか

近年、各メディアでメタバースが取り上げられることが増えました。新型コロナウイルスの影響もあり、オンライン上で活動できるメタバースは、新しい経済圏として注目されています。しかし、現段階のメタバースは新しい経済圏と呼べるほど万能なものではありません。メタバースの実態よりも期待の方が上回っているのが現実です。

そもそも現段階のメタバースは、インターネットのような社会のインフラとしての役割はありません。SNSやホームページなどのように、インターネット上にあるツールとして活用するほうが効果的です。メタバースは、「万能なもの」ではなく「ツール」という認識を持つほうが正しいでしょう。

メタバースの種類

自社でメタバースを導入するときに、どのような種類があるか把握しておくことで、効果的にメタバースを活用できるでしょう。メタバースは大きく分けて2種類あります。

1つ目は「SNS型メタバース」です。ユーザーは、他のユーザーとの交流を目的に利用するケースが多く、オンラインゲームと似ているのが特徴です。

2つ目は「Web型メタバース」です。ビジネスシーンで利用されることが多く、SNS型と比べてサービスの種類が豊富で、目的に応じて使い分けられるのが特徴です。

以降からSNS型とWeb型、それぞれのメタバースでできること・できないことについて詳しく見ていきます。

SNS型メタバース

SNS型メタバース画像

SNS型メタバースは、不特定多数のユーザーと交流できるメタバースです。TwitterやInstagramのメタバース版と言ってもいいでしょう。SNS型メタバースの例として挙げられるのが、「cluster」や「VRChat」です。VRゴーグルなどの最新デバイスや、ゲーム情報に敏感なユーザーが集まりやすい傾向があります

SNS型メタバースでできること・期待すべき効果

SNS型メタバースでできることは、「集客・認知」です。特に、デバイスやゲームなどの最新情報に対する感度が高い層に興味を持ってもらいやすく、コミュニティ内で口コミが広がるのも早いでしょう。

期待すべき効果は、SNS型メタバースに人が集まることにより、上記で紹介したゲーム情報に敏感な層やITリテラシーの高い層などに認知してもらえることです。自社でSNS型メタバースを活用するなら、このようなリテラシーの高い層への、自社ブランドへの集客や自社プロダクトの認知をメインの目的として運用するのがおすすめです。

SNS型メタバースでできないこと

SNS型メタバースでは、多くのユーザーに認知してもらえる分、企業独自のサービスと絡めた訴求がしづらく、企業をユーザーに深く知ってもらうことは難しいでしょう。あくまで、企業を知ってもらうための窓口として活用するのがいいです。

Web型メタバース

Web型メタバース画像

Web型メタバースは、事前にアプリをダウンロードする必要がないので、手軽に利用できます。株式会社Urthが提供している「V-air」もWeb型メタバースです。ユーザーの利用する目的が明確な場合やすでに企業を認知している層に効果を発揮します。

また、企業独自の世界観を3D空間で味わえたり、「メタバースオフィス」や「メタコマース」など既存のサービスと掛け合わせたものが多いのもWeb型メタバースの特徴です。

メタバースオフィスの詳細は、以下の記事で紹介しています。

メタコマースの詳細は、以下の記事で紹介しています。

Web型メタバースでできること・期待すべき効果

Web型メタバースでできることは、ユーザーと企業側の双方向のコミュニケーションです。従来のWebサイトでは、企業側が一方的に情報を発信することしかできませんでした。しかし、Web型メタバースならユーザーと企業側がアバターを介してコミュニケーションができるので、ユーザーが1番欲しい情報をピンポイントで提供できます。

期待すべき効果は、ユーザーと綿密なコミュニケーションが取れることで、長期的な関係を築けることです。さらに、Web型メタバースはURLからアクセスできるので、既存のSNSやWebサイトと連携しやすいのが強みです。既存のメディアを通じて、SNS型メタバースを利用する層以外にアプローチできるのは非常に魅力的です。

Web型メタバースでできないこと

Web型メタバースでできないこととして挙げられるのが、ユーザー同士のコミュニティ形成です。Web型メタバースは、基本的にユーザーと企業、もしくは対象のプロダクトでのユーザー同士のコミュニティの関係を築くことに利用されるので、無関係のユーザー同士のコミュニティ形成はできません

たとえば株式会社UrthのV-airでは、Urth社に関わるユーザー(社員や会社のプロダクトのユーザーなど)のコミュニティが生まれます。

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一方で、SNS型のメタバースでは、Urth社のメタバース以外に同一のプラットフォーム内に別の企業のメタバースもあります。そのため、各企業のメタバースに所属するコミュニティではなく、それらを内包するプラットフォームのコミュニティが生まれるのが特徴です。

また、SNS型メタバースを利用する層への訴求は難しいと言えます。理由としては、どの人にも利用しやすいデザインのため、ITリテラシーの高い層が求める多機能で自由なUI(ユーザーインターフェイス)を実現していることが少ないからです。一方で、メディアと掛け合わせることで、メタバースや最新技術に関心の薄い層にも認知してもらえます。企業のターゲット層に応じてWeb型とSNS型を使い分けることで上手く活用しましょう。

世間が持つメタバースに対する誤解

世間が持つメタバースに対する誤解画像

さまざまなメディアでメタバースが取り上げられることもあり、メタバースに対する誤ったイメージが先行してしまう場合があります。以下のツイートを参考に世間が持っているイメージと正しい情報を比べてみましょう。

SNSの声

1つ目のVRゴーグルが普及しなければ、メタバースは普及しないという意見ですが、メタバース=VRゴーグルという誤ったイメージが先行しています。メタバースは、離れている人と同じ空間を共有できるサービスなので、VRゴーグルは必須ではありません。メタバースにおいてVRゴーグルは補助的な役割なのです。

2つ目の現在のメタバースがセカンドライフのように長続きしないという意見があります。セカンドライフとは、2007年ごろに流行したメタバースです。当時は世間の期待とは裏腹に、ユーザー数は思っていたよりも増加せず、一過性のブームで終わってしまいました。

セカンドライフが失敗した理由は、ユーザーに明確な目的を設けなかったことです。自由度が高すぎて、一部のユーザーにしか刺さらずマス層にまでセカンドライフの魅力は届きませんでした。

しかし、現在のメタバースは、上記で紹介したようにどのように活用すれば良いか目的が明確になっています。そもそもセカンドライフとは、種類が異なります。メタバースとセカンドライフの違いを詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

メタバースが期待されている理由

メタバースが期待されている理由画像

ここからは、メタバースがなぜ期待されているのかを解説していきます。近年メタバースが注目されているのには理由があります。1つずつ詳しくみていきましょう。

  • 市場規模が4兆円から78兆円まで拡大するといわれている
  • Meta(旧Facebook)を筆頭に大手企業も参入している

市場規模が4兆円から78兆円まで拡大するといわれている

総務省が令和4年に発表した「情報通信白書」では、メタバースの世界市場は2021年に4兆2,640億円だったものが2030年には78兆8,705億円まで拡大すると予想しています。現在メタバース市場の大半がゲームなどのエンタメ分野です。しかし、今後は教育や小売業など様々な分野での利用が増えることが予想され、より多くの人にとってメタバースが身近なサービスになると期待されています。

Meta(旧Facebook)を筆頭に大手企業も参入している

2021年10月に当時の社名であるFacebookから「Meta」に変更したことで、世界的にメタバースの存在が一気に強まりました。世界を代表する巨大IT企業がメタバースに由来する社名に変更したことで、各企業がメタバースに注目し始めたのです。

日本では、NTTグループや凸版印刷など名だたる大手企業がメタバース事業に参入し、国内でもメタバースに対する期待が高まっています。

メタバース市場が大きくなっている4つの理由

メタバース市場が大きくなっている4つの理由画像

上記で紹介したNTTグループや凸版印刷だけでなく、キヤノンやSONYなど多くの大手企業がメタバースに参入し始めています。大手企業が参入するほど、市場が大きくなっているのはなぜでしょうか。考えられる理由として以下4つが挙げられます。1つずつ詳しくみていきましょう。

  • 土地や空間の制限から解放される
  • 国境関係なく世界中の人と同じ空間で交流できる
  • テキストや動画より多くの情報を提供できる
  • 現実の時間や資源を節約できる

土地や空間の制限から解放される

メタバースはオンライン上の仮想空間であるため、土地や空間に制限がありません。企業独自の世界観を最大限に表現できます。企業のイメージに合う街を再現できたりと自由度が高く、見た目も華やかになるため企業PRとして役立ちます

国境関係なく世界中の人と同じ空間で交流できる

大手企業の場合、海外に支社を置いてるケースも多いでしょう。離れている人同士で同じ空間を共有できるメタバースは、海外支社の社員とのコミュニケーションの場として適しています。

オンライン上でありながら、現実と同じようなコミュニケーションを取れるメタバースが企業の成長に一役買います。

テキストや動画より多くの情報を提供できる

メールやチャットなどの従来のオンラインコミュニケーションは、相手に送れる情報量に限界がありました。特に表情やボディーランゲージなど非言語コミュニケーションができないという問題がありましたが、メタバースによってそれが解決します。

アバター同士が近づくだけでビデオチャットが開始できたり、ジェスチャーができたりと現実に近いコミュニケーションが可能です。さらに会話の記録も残るので、議事録やプロジェクトの進捗管理にも活用できます

【まとめ】メタバースをツールとして活用しよう

各メディアが大きく取り上げたことや映画、アニメの影響によって、メタバース自体が万能で1つの大きなサービスだという認識が強まってしまいました。しかし、メタバースには、SNS型とWeb型の2種類のサービスに分けられ、それぞれ利用される目的が異なります

種類に応じてできること・できないことも変わってくるので、メタバースの正しい使い方を理解することが重要です。本記事では、SNS型とWeb型それぞれの適した活用方法を紹介しました。自社がどのようなメタバースを活用すれば効果的かが理解できる内容になっています。ぜひ参考にしてください。

株式会社Urthが提供する「V-air」というメタバースは、ECと掛け合わせたWeb型メタバースです。メタバース上でアバターを操作しながら、商品を見たり、実際に購入ができたりします。V-airは建築家がデザインしているので、ブランドの世界観を忠実に再現したり、自然と手にとってしまような位置に商品を配置できたりと専門知識を活かした空間を提供可能です。

V-airの活用事例や販促の効果をまとめた資料は以下のリンクから無料でダウンロードできるので、ぜひチェックしてください。

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投稿者プロフィール

矢込 郁
Webライター。メタバースやWeb3(ブロックチェーン・暗号資産・NFT)関連の記事をメインに執筆しています。大手証券会社サービスにてNFTについて執筆経験あり。暗号資産運用歴2019〜現在。メタバースは哲学者の思考実験でとどまっていたものを実現できるという点で注目している分野です。

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