【2022年最新版】メタバースオフィスの活用事例7選 具体的な使い方もご紹介

メタバースオフィス 活用事例7選

リモートワークも定着し、新しい働き方への変容が進む中で、今まで通りにコミュニケーションが取れないなどの課題が出てきています。

その課題を解決しうるものとして注目されているのが、メタバースオフィスやバーチャルオフィスです。今回は、このメタバースオフィス、バーチャルオフィスをうまく活用した事例を取り上げ、その具体的な使い方もご紹介します。

メタバースオフィスとは?バーチャルオフィスとの違い

メタバースオフィス バーチャルオフィス

メタバースオフィスとは、どういったものをさすのでしょうか。また、バーチャルオフィスとは何が異なるのかを説明します。

実は、メタバースオフィスとバーチャルオフィスには、明確な区別はありません。どちらも「Web上に構築された疑似的なオフィス」のことをさします。そもそもメタバースはある本で生み出された造語で、バーチャル空間(仮想空間)の言い換えととらえていいでしょう。

ここでメタバースオフィスとバーチャルオフィスを区別をするのであれば、メタバースオフィスの方がより、Web上での会話、コミュニケーションを重視した感じがします。バーチャル空間(仮想空間)は、声などのコミュニケーションが取れなくても良いですが、メタバースではそれは認められない風潮があります。だた、一般的な明確な区別は現状ではありません。

メタバースオフィスがあることで、実現できる最大の特徴は、Web上でいつでもコミュニケーションをとれることです。

メタバースという言葉が普及してきた一方で、多くの方が勘違いをしていることは、VRヘッドセットのようなVRデバイスがないとメタバースオフィスが利用できないという認識です。Web上でのコミュニケーションを円滑にするシステムであるため、VRデバイスは必須ではなく、スマートフォンやパソコンからでも体験、作成可能です。

メタバースオフィス・バーチャルオフィスの種類

メタバースオフィス、バーチャルオフィスには、どのような種類があるのでしょうか。Web上でいつでもコミュニケーションが取れる仕組みがあれば実現できるため、その種類は実は豊富です。ここでは、代表的な3種類を紹介します。

  • VRやMRなどを用いる3Dメタバースのタイプ
  • アイコン等を用いた2Dメタバースのタイプ
  • 音声コミュニケーションに特化したタイプ

VRやMRなどを用いる3Dメタバースのタイプ

メタバースオフィス 事例1

【参照】https://tenshoku.mynavi.jp/plst/stories/4626/

一つ目としてとりあげるのは、Meta社の「Horizon Workrooms」や弊社の「V-air office」のように、VR技術を活用し、まるでリアルなオフィス空間にいる感覚で共同作業ができるタイプです。3Dのアバターをメインに活用し、表情や音声だけでなくボディランゲージも含めた会話ができることが強みです。

神経科学を研究する企業Neuronsは2017年に、バーチャル空間でのコミュニケーションが人々にどのような影響をもたらすかを研究しています。
バーチャル空間で会話した人々の脳波を分析した結果、退屈でもなく刺激も過剰でない、情報を処理・記憶するのに最も理想的な認知ゾーンでコミュニケーションを取れていたといいます。

3Dメタバース

参考:How Virtual Reality Facilitates Social Connection – Meta for Business

さらに、個別インタビューではおよそ93%の人が「バーチャル空間で会話した相手を好きになった」と回答し、内向的な人ほどこの傾向は顕著だったそうです。

アイコン等を用いた2Dメタバースのタイプ

二つ目は、アバターやアイコンを用いて自然発生的なコミュニケーションを促すタイプです。サービスとしては、「oVice」や「Gather」「Remotty」が知られています。

2Dメタバースの最大の特徴は、デバイス依存がほぼ皆無である点といえます。現在、主流のメタバースオフィスも多くはこの形です。

「ビジネスメタバース」を提唱するoVice株式会社CEOのジョン・セーヒョン氏は、3Dメタバースはデバイス依存とネットワーク依存が発生するためビジネスと相性が悪く、「oVice」はあえて2Dにこだわっているといいます。

音声コミュニケーションに特化したタイプ

音声 バーチャルオフィス

最後に、音声コミュニケーションに特化したタイプです。こちらのタイプは、メタバースと言われることはほとんどありません。基本的にはバーチャルオフィスと呼ばれます。

サービスとしては、「Tandem」や「SpatialChat」などが当てはまり、国内発では「roundz」が知られています。

音声に特化したタイプは、「普段から本格的なバーチャルオフィスツールを使うのはハードルが高い」「人数が多くないので手軽なツールを試したい」「パソコンへの負荷が軽い方が良い」という方におすすめです。

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メタバースオフィス・バーチャルオフィスの活用事例7選

ここからは、実際にメタバースオフィスを導入した企業の活用事例をご紹介します。導入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

【活用事例1】社内での合宿でのメタバースオフィス利用

メタバース オフィス事例2

【参照】https://tech.pepabo.com/2021/03/12/virtual-osan/

GMOペパボ社は、2020年1月からリモートワークでの勤務が増える中、同年の4月からバーチャル空間共有サービス「cluster」を活用しています。

過去には、内定者向けの「バーチャルオフィスツアー」や、オフィスで実施していたストレッチ教室など、様々な取り組みをcluster上で実施したとのことです。その中でもユニークなのが、「バーチャルお産合宿」です。

この「お産合宿」は同社が2007年から実施している開発合宿で、エンジニアに限らず様々な職種の人が1泊2日の合宿に参加し、開発と品評会(アウトプット)を行うイベントです。新型コロナの感染状況も鑑み、このお産合宿を、2020年はバーチャルオフィス上で実施しました。

発表に必要な3枚のスライドでアウトプットしても良いとしたこと、そして宿泊が不要になったことで参加のハードルが下がり、通常30名程度の参加者が約200名まで増えたそうです。

参加者の方からは、「隙間時間で色々な展示をみれてよかった」「メカニカルな展示以外にもいろいろな展示があって楽しかった」等の声があったといいます。

【活用事例2】VR空間上での取材も

インターネットを主とした開発・制作・コンサルティングの内製化支援を展開する株式会社ゆめみでの活用事例です。リモートワークを社内標準とする同社では、メンバー同士のコミュニケーション・交流の場として複数のバーチャルオフィスツールを導入しています。

実験的に「Gather」を活用したり、「Horizon Workrooms」を利用したVR空間での対談取材を実施したりと、リモートワークにおける最適な環境を常にアップデートしている企業といえるでしょう。

【活用事例3】通常のオフィスとして

2Dメタバースオフィス 事例2

【参照】https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000075.000058507.html

サイボウズ社のアプリ「kintone」の開発支援などを行うジョイゾーはフルリモートワークを実施しており、2020年から「oVice」を導入しています。

出社と同時にoViceにログインし、ミーティングの際には、oVice上の会議室も利用しているそうです。

基本的にリアルのオフィスと同様、執務室やパブリックエリアにいる状態は「話しかけていいよ」というルールにしているそうです。また、コミュニケーション活性化のため、毎日同じ場所で作業しないということも意識しているといいます。

【活用事例4】プロモーション効果も込めたメタバースオフィス

メタバースオフィス ラーメン

ラーメンテクノロジーを展開するHIKIYOSEは、VRchatの中にメタバース本社ビルを建てました。設計では、商業施設の設計などを手掛ける株式会社mijeosが委託し、本社機能の一部を移転したそうです。

HIKIYOSEはメタバース本社ビルを建てることで、次の二つの効果を狙っています。

1. 「常時承認型」環境の整備

オフィス内で日常のちょっとした業務の中で同僚と「ありがとう」「助かったよ」などと声を掛け合ったり、リアルタイムに「褒められる」、「励まされる」という様な行為がリモートワークになって減ったという現状があり、メタバース上でも現実世界に近い常時承認が自然に発生する環境があることで、従業員満足度や従業員のウェルビーイングの向上とともに、結果として、組織としての業績の向上につながるとしています

2. 「メタバースでの雇用」の促進

働くスキルがあるのに、家庭の事情などでオフィス出勤ができず、働きたくても働けない人も、メタバース上でなら住んでいる場所を問わず、リアルオフィス以上の快適さで働ける場所を作ることができます。高いスキルを持った多様な人材とともに働けることを期待しているとのことです。

HIKIYOSE株式会社は、メタバースやNFT等の最先端のテクノロジーを駆使して、セールスプロモーションを行う企業と謳っています。今後も様々なジャンルの商品やサービスとのコラボレーションを展開していくそうです。

【活用事例5】メタバースオフィスで業績を大幅改善

eXp realityは、フルリモートでの勤務を導入しているアメリカの不動産仲介会社です。オフィスにかかるコストを削減し、不動産仲介料の手数料を下げることでビジネスモデルを急成長させた企業として知られています。

同社は、バーチャルオフィスを開発するVirBELA社が開発した「eXp World」という専用のソフトを用いて、毎日バーチャルオフィスに出社しているそうです。湖やサッカー場などユニークな休息の場も設けられているため、移動中にコミュニケーションをとって交流を深めることも可能とのことです。

【活用事例6】商談や接客の場所として 

ハーブの一種である「ヘナ」を原料にした髪染めなどを販売するジャパンヘナは2021年から、仮想空間にVR店舗を構築し”メタバースEC”を展開しています。同社は、弊社の提供するメタバースシステムであるV-airを活用することで、メタバース空間上での商談や講習を行えるようにしています。

ジャパンヘナの海老名秋子社長は「リアルで大きな実店舗を持つのはなかなか難しいが、VR空間に美術館のような建物を作ることは可能。商品やヘナ、ヘナの歴史、ブランドの歴史などを展示すれば、お客さまにイメージを持ってもらいやすく、理想的だ。施術の講習についても、Zoomなどで講習を実施するより、VR空間で行う方が、表現できることの幅が広がり、伝わりやすい」と話しています。

【活用事例7】就活生用のスペースとして

メタバースオフィス 事例6

【参照】https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00446/041800002/

新卒学生の採用活動が本格化し始めた2022年2月28日、「メタバース伊藤忠商事東京本社」を伊藤忠商事株式会社はオープンしました。学生は自分の分身である「アバター」を動かし、現役社員や内定者を紹介する執務フロア、SDGs(持続可能な開発目標)への取り組みを動画で流すスタジオなどを行き来できるようになっています。

「社員と話せないので社風が分かりづらい」といった学生の悩みを解消する狙いを持って作成されたとのことです。内定者の一人は、「どこまで学生の意見が反映されるか半信半疑だったが、積極的に取り入れられた」と話しています。

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メタバースオフィスの具体的な使い方

ここまで、メタバースオフィスやバーチャルオフィスの活用事例を取り上げてきました。様々な企業がそれぞれの目的をもって、メタバースオフィスを導入しています。ここからは、実際にメタバースオフィスを保有し、会議や日常で活用している弊社での具体的な利用方法をご紹介します。

メタバースオフィスでの過ごし方

メタバースオフィス 具体的な使い方

弊社株式会社Urthでは、創業時よりリモートワークを行っています。ZOOMなどの打ち合わせを2020年から行ってきました。社員のメンバーが増えることで、コミュニケーションの重要性が増しています。

いまでは、自社サービスでもあるメタバース上でのオフィスでコミュニケーションをとっています。

Urthでは、部屋を以下の四つに分けています。

  • 会議室1
  • 会議室2
  • 集中ルーム
  • 雑談ルーム

会議室では、複数の資料を用いながら会議を行っています。また、集中ルームでは、話しかけないルールとし、集中して作業ができるようになっています。また、オーディオゾーンという機能を用いて、メタバース空間での集中ルームの外の音が聞こえないような仕様としています。

雑談ルームでは、逆に話が促進されるようにソファーを置き、youtubeなどを観賞できるスペースとしています。

アバターに関して

アバターは、それぞれの個性が出せるようにしています。様々な外部サービスと連携し、思い通りのアバターを使うことができるようになっています。その日の気分や、自分の流行りに合わせてアバターを選択し、作成することが可能です。

現在社内で人気なのは、ReadyPlayerMeを使ったアバターです。

メタバースオフィスでの会議の様子

メタバースオフィスでの会議は、ビデオ会議とは少し異なります。参加者がそれぞれ画面共有や資料の共有を行い、複数の資料を見比べながら、現実での会議と同じように会議をしています。時には3Dデータも用いて会議を行い、理解を深めています。

会議では、途中から参加者の中でも異なる話をすることがあるのですが、その際は、距離をとることで、互いの会議の妨げにならない状態で話ができます。また、ビデオ会議のようにブレイクアウトルームに移動して姿が見えなくなることはないので、シームレスに全体の話し合いに戻ることも可能です。

メタバースオフィスでの取材に関して

メタバースオフィス 取材

【参照】https://reashu.com/urth/

Urthのメタバースオフィスでは、取材を受けたことがあります。代表である私がメタバースオフィスで取材を受けました。その際は、アバターの中でもカメラを使って自分の姿を移すことのできるアバターを用いて取材を受け、取材する人にもアバターとして参加してもらいました。

空間の説明や、自社の紹介で様々なツールが使えるのは非常に便利でした。

メタバースオフィスで効果的なこと

関係の質の改善 メタバースオフィス

【参照】https://www.salesforce.com/jp/blog/2016/06/success-theory.html

リモートワークを続ける中で、メタバースオフィスを利用することで得られた最大のメリットは会話がしやすくなったことです。もともと様々な開発を行っている弊社では、事業の企画者とサービスを構築するデベロッパーが密にコミュニケーションをとることが重要です。その密なコミュニケーションをとる際にメタバースオフィスでは、気兼ねなく話しかけることができ、開発の速度が上がるといった点が効果として出ています。


今回は、メタバースオフィスの事例のご紹介と具体的な活用方法をご紹介しました。まだまだ、多くのところでは使われていないメタバースオフィスですが、リモートワークでのコミュニケーションの課題には一定の効果があるといえるでしょう。次代を先取りした先進的な取り組みとして、ご検討してみてはいかがでしょうか?

投稿者プロフィール

田中 大貴
株式会社Urth CEO
早稲田大学創造理工学研究科所属
早稲田大学創造理工学部建築学科を2021年3月卒業
大学では、建築学を専門としつつ、2018年4月からは早稲田大学で「ビジネス・アイデア・デザイン(BID)」をはじめとした商学部の授業を受講。 その後、文科省edgeNextプログラムの一つである、早稲田大学GapFundProjectにおいて2019年度の最高評価および支援を受け、起業。 現在は、大学院で研究をしつつ、「〇×建築」をテーマにwebサービスの開発、営業から、建築の設計及び建設物の運営やVR空間の設計に関するコンサルタントまで幅広い事業を行う。

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