メタバース記事 2023.10.02

メタバースでできることってなに?将来的にどう使われていくかも解説

「メタバースって最近よく聞くけど、実際なにができるの?」と気になっている方もいるでしょう。

メタバースでできることは以下の通りです。

メタバースとは「色々な人とコミュニケーションができる仮想の空間」であり、汎用性が高いため上記のようにさまざまな分野で利用されています。

本記事では、メタバースでできることを詳しく解説するとともに、できること別でそれぞれに適したサービスも紹介します。将来的にメタバースでできるようになることについても解説するので、ぜひ最後までご覧ください。

そもそもメタバースとは

「メタバースってゲームみたいなものでしょ?」「VRゴーグルがないと始められないんじゃないの?」と思っている方も多いでしょう。

結論、そんなことはありません。

そもそもメタバースとは「色々な人とコミュニケーションできる仮想の空間」のこと。

つまり、ゲームやVRゴーグルはメタバースに関連するコンテンツですが、必須というわけではありません。あくまで、メタバースを体験する手段のひとつに過ぎないのです。

ゲーム以外にもビジネスで利用されているメタバースサービスもありますし、VRゴーグルを必要としないものがほとんどです。メタバースは、さまざまな業界で利用されているためできることも多種多様です。

メタバース上でできること

メタバース上でできることは、以下の9つが挙げられます。

それぞれ解説します。

同じ仮想空間で色々な人と会話ができる

メタバースは、同じ仮想空間で色々な人と会話ができます。ただ目的もなく仮想の空間上で自分の分身であるアバターを通じて他のユーザーと会話するだけの利用に留まる方も少なくありません。

カフェで友人同士で談笑したり、放課後の空き教室でふざけあったりする感覚でメタバースを利用するユーザーが大半です。

メタバースの場合、アバターを通じて会話します。実際の顔が映らないアバターは匿名性が高いからか積極的に交流するユーザーも多く「現実で話すよりも気がラク」という方もいます。

メタバース上で色々な人と会話したいなら「cluster」

メタバース上で、他のアバター(ユーザー)と交流したいという方は「cluster(クラスター)」がおすすめです。

clusterは、日本発のメタバースサービスということもあり日本人ユーザーが大半を占めます。メタバースサービスの多くは、テキストか音声でコミュニケーションするため日本語が通じるユーザーが多いと話も盛り上がりやすいでしょう。

そのため、「とりあえず他のユーザーと交流したい」という方はclusterから始めてみるのをおすすめします。

理想の世界を自由に作れる

メタバース上では、プログラミングなどの専門的な知識がない方でも理想の世界を作れます。メタバース上の世界は「ワールド」と呼ばれることが多いです。

もちろん、突き詰めればプログラミングの知識が必要になってきますが、多くのメタバースサービスは、初心者でもワールドを作れるようになっています。中学生でも作れるくらい簡単なメタバースサービスもあります。

作成したワールドは、仲の良いユーザーだけを呼んで秘密基地のように使ってもいいでしょう。一方でテーマパークのように、メタバース上のユーザー全員に開放することも可能です。

メタバース上で理想の世界を作りたいなら「Cluster Creator Kit」

メタバース上にワールドを作りたいなら「Cluster Creator Kit」がおすすめです。Cluster Creator Kitは、上記で紹介したclusterのワールドを作成できるサービスです。無料で利用できます。

Cluster Creator Kitはプログラミングなしでワールドが作れるため「初めてワールドを作る」という方でもすぐに始められます。

ゲームができる

メタバース上では、ゲームができます。「Fortnite(フォートナイト)」や「ファイナルファンタジー14」もメタバースの一種です。

近年のゲームは、オンラインで常にほかのユーザーと繋がっている状態が当たり前になりました。ゲームがメタバース化してきたといっても過言ではありません。通信技術の発展に伴いゲームのメタバース化はますます加速するでしょう。

メタバース上でゲームがしたいなら「Roblox」

メタバース上でゲームをしたいなら「Roblox(ロブロックス)」がおすすめです。Robloxは、iOS/Androidのアプリストアから無料でダウンロードできるので、スマートフォンがあればすぐに遊べます。

Robloxの特徴は、ユーザーがゲームを作れること。作ったゲームはほかのユーザーに公開できます。シューティングゲームやホラーゲームなどさまざなジャンルのゲームが体験できるため、お気に入りのゲームが見つかるかもしれません。

ライブに参加できる

メタバース上ではライブもできます。アバターを使ってSNS上で配信活動をするVtuberの人気が高まってきたことによって、メタバース上でライブが開催される機会が増えました。

メタバース上のライブは、現実とは異なり物理的な制限がないため派手で煌びやかな演出が可能です。収容人数を気にすることもありません。

好きなアングルでアーティストのパフォーマンスを鑑賞できるので、オンラインでありながらも臨場感のある体験ができます。VRゴーグルがあれば、さらに没入感を高められます。

メタバース上のライブに参加したいなら「VARK」

「VARK(ヴァーク)」とは、メタバース上のライブに特化したサービスです。ライブはリアルタイムで行われるため、アーティストとファンとの一体感が生まれやすく、オンラインでも現実さながらの臨場感を味わえます。

スマートフォンやPC、VRゴーグルを利用してライブに参加できます。

イベントに参加できる

メタバース上では、イベントも定期的に開催されます。〜EXPOのように各企業がメタバース上に専用ブースを出すイベントが多いです。アバターが着る限定コスチュームが購入できたり、各企業のPR活動が行われています。

ほかのイベントでは、サッカー日本代表のパブリックビューイングがメタバース上で行われていることもあります。

メタバース上のイベントに参加したいなら「V-ket」

メタバース上のイベントに参加したいなら「V-ket(バーチャルマーケット)」がおすすめです。V-ketは、メタバース史上最大のイベントであり、世界中から100万人以上のユーザーが集まります。メタバース業界全体のお祭りといっても過言ではないでしょう。

夏と冬の年2回しか開催されませんが、そのぶんワールドのクオリティが非常に高かったり、出展する企業も気合いが入っているものが多かったりします。その空間にいるだけで楽しい気分になるのでタイミングが合えばぜひ参加してみてください。

お店が出せる

メタバース上では、お店が出せます。ECのメタバース版といってもいいでしょう。メタバース上でお店を出している企業は意外に多く、例えばアパレル業界では「BEAMS」、百貨店だと「伊勢丹」が出店しています。

従来のECと異なりメタバースのお店は、アバターを通じての接客が可能なので、その顧客にあった商品を直接提案できるのが特徴です。お店の見た目も、企業の世界観にあったものを作成できるため、顧客に満足度の高い購買体験を提供できます。

メタバースでお店を出すことについてもっと詳しく知りたい方は「メタバースに店舗を出すって何?事例・出店方法などご紹介」をご覧ください。

メタバース上にお店を出すなら「V-air」

メタバース上でお店を出すなら「V-air(ブイエアー)」がおすすめです。V-airは、一からオリジナルのメタバースを作成するので、商品・サービスの世界観にあった店舗を再現できます。

建築デザイナーが設計するので、人の目につきやすい場所にイチオシ商品を設置するといった専門的な知識を活かした施策も導入できます。

学校が作れる

メタバース上では、学校も作れます。そこで、勉強することも可能です。実際にメタバースサービスを利用した教育サービスは続々とリリースされています、

さまざま事情で現実の学校に登校できない生徒も、メタバースなら出席できたり、積極的に授業に参加できたりするケースも少なくありません。

アバターを通しての会話は、顔を合わせて話すよりも気が楽で、同級生と仲良くなりやすいというメリットもあります。従来のビデオチャットよりも、自分をさらけ出せるという研究報告もあります。

メタバース上の学校に入学したいなら「MEキャンパス」

メタバース上の学校に入学したい・体験したいという方は「MEキャンパス」がおすすめです。通信制の高校と提携しているので、実際の高校卒業の資格も取得できます。

また、高校卒業資格を取得するのとは別に「誰でも入学コース」があり、メタバースに関連する専門知識や技術を学べるカリキュラムがあります。これからメタバース業界で使うスキルを取得して働きたいという方にもおすすめのサービスです。

オフィスが作れる

テレワークが普及したことによって、メタバース上にオフィスを作る企業が出てきました。

仕事でZOOMを利用しているときに「決まった時間に会議するだけで、雑談が少なくてなんか寂しい」と思った方は多いのではないでしょうか。メタバース上のオフィスなら、ログインしている限りアバターを通じてユーザー同士がゆるく繋がっている状態なので、現実で話しかける感覚で会話できます。

話しかけていいかどうかのタイミングもアバターがいる場所によって判断できるため、従来のオンラインコミュニケーションより格段に話しかけやすくなっています。テレワーク時の社員同士のコミュニケーション促進にも一役買うでしょう。

メタバースオフィスについてもっと詳しく知りたい方は「メタバースオフィスの活用事例7選|具体的な使い方もご紹介」をご覧ください。

メタバース上にオフィスを作るなら「V-air」

メタバース上にオフィスを作るなら「V-air」画像

V-airは、お店だけでなくオフィスにも利用できます。オリジナルで作成するので、現実のオフィスと瓜二つのものも作れますし、社員に気分転換として利用してもらえるように全く別モノのメタバースも制作可能です。

重要な話をするミーティングルームでは、音漏れしないようにできたり、アバター同士の距離に応じて音声の強弱が変えられたりとメタバースならではの機能が充実しています。

これからメタバースオフィスを導入したいと思った方は、V-airの導入を検討してみてください。

メタバース上で将来的にできるかもしれないこと

メタバース業界は、まだまだ発展途上です。各企業、新しいサービスを出しながら試行錯誤している段階で、まさに日進月歩の業界といえるでしょう。AIの技術が急成長したことも相まって現在は実現不可能でも、映画でしかできないようなことが近い将来に実現できるかもしれません。

将来的にメタバース上でできるかもしれないことは以下の3つです。

それぞれ解説します。

メタバース上だけで経済が完結する

メタバース上にお店を出せるようになったり、NFTの登場によってデジタルデータに希少性が生まれるようになりました。NFT(Non-Fungible Token)とは、デジタルデータに「このデジタルデータはAさんのもの」と所有権を付与できる技術のことです。

現状のメタバース上の店舗では、商品を買うとしても日本円やドルなどの現金が必要です。NFTも、暗号資産を購入するためには現金を使うのが一般的です。つまり、メタバース上だけで経済を完結できていません。

しかし、メタバース上で稼いだお金をメタバース上で使えるようになれば、経済を完結させることはできます。そこで重要になってくるのがNFTとビットコインやイーサリアムなどの暗号資産です。

各メタバースサービスで共通のNFTや暗号資産が使えるようになれば、メタバースで稼いだお金をほかのメタバースに還元できるため、メタバース上だけで経済が完結します。

共通のNFTや暗号資産を使えるようにするためには、技術以前に各企業の利権に大きく関わってくるため実現できるようになるにはまだ時間がかかるでしょう。

メタバース上に五感すべてが再現できる

五感とは、視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚の5つの感覚のことです。メタバースに関連する技術が発展すれば、五感すべてがメタバース上で再現できるかもしれません。

360度見渡す限りメタバース空間にいる感覚を味わえるVRゴーグルによって、五感のひとつである視覚は現実と遜色ないレベルまで達しようとしています。

聴覚に関しても、空間オーディオ技術によって360度あらゆる方向から音が聞こえるようになり、実際にその場にいる感覚を体験できるところまできました。

触覚の再現も、各企業で力を入れている分野です。特にユーザーの動きに合わせて触覚がリンクするグローブの開発は国内外問わず各企業・大学がしのぎを削っています。

一方で嗅覚・味覚は、再現が非常に難しく五感のなかでもこの2つはまだ再現可能とは程遠いというのが正直な見解です。

しかし、五感を再現する研究はほかにも進められています。こちらの研究が進めば、五感すべてを一気に再現できます。それは「BMI(ブレインマシンインターフェイス)」です。

BMIとは、脳に機器を通じて特殊な信号を流し、感覚器官を通さずに視覚や聴覚を再現できる技術です。BMIの技術が発展すれば、五感すべての再現を実現するところまで飛躍的に近づくでしょう。

イーロンマスク氏も、「Neuralink(ニューラリンク)」という企業を立ち上げるほどBMIに力を入れていることから期待が高まるばかりです。

メタバース上で死者を蘇らせられる

Chat GPTを筆頭に、AI技術の発展により死者を蘇らせられるかもしれないです。厳密に言うと、死者と同じ思考パターンのアバターが作成できるかもしれません。

ChatGPTなどの大規模言語モデルの生成AIは過去のデータをもとに、さも人間が話しているかのように我々と会話します。AIが読み取る過去のデータを、ある偉人の著書や手紙、伝記などに絞れば、その偉人と同じ口調・思考パターンのAIが作れるかもしれません。

実際に、「美空ひばり」の過去の曲をもとに美空ひばり風の曲がAI技術を用いて作成されました。この技術をメタバースに活用すれば、「現実では死んでしまった偉人がメタバース上では普通に暮らしている」なんてことも実現できるでしょう。

ただ、当然ですが、死者を蘇らせるというのは倫理的にタブーです。そのため、クローン羊のように技術的にはできても市場に出るまでには至らない可能性は高いですが、研究の一環では実装されるかもしれません。

まとめ.メタバースは新しい生活圏になり得る

本記事ではメタバース上でできることを解説しました。メタバース上でできることは以下の通りです。

メタバース上でできることは、ゲームやライブといったエンタメだけではありません。お店や学校、オフィスなどの生活に深く根付いているものもメタバース上で実現できています。今後もさまざまな業界がメタバースに参入することで、ユーザー数が増えるだけでなく、滞在時間も伸びるでしょう。

各企業は、人々が多く集まる市場に投資をするため、メタバース人口が増えれば必然的にメタバース上で行えるサービスが増え、結果的に生活圏が成立する可能性が高まります。ただ生活圏として成立させるためには、法律や税制の整備が必要など、解決するべき問題が山積みです。

メタバースは生活圏になり得るポテンシャルはありますが、もう少し時間がかかりそうですね。

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