メタバース記事 2022.10.12

メタバースはまた失敗するのか?セカンドライフとの違いを5つ紹介

近年、話題になっているメタバース。実は2007年ごろにも一度、メタバースは注目されたのですが、失敗に終わってしまったのです。このことから、現在のメタバースもすぐに終わってしまうのではないかと感じている方も少なくありません。

しかし、時代は進み、技術や文化も進化してきました。本記事ではメタバースが失敗すると言われている理由や失敗に終わってしまった当時のメタバースと現在のメタバースの違いを紹介すると同時に、メタバースが失敗に終わらない根拠も含めて解説していきます。

メタバースとは

メタバースはインターネット上でコミュニケーションが取れる仮想空間のことを指します。自分の分身であるアバターというキャラクターを操作し、同じ空間で他のアバターと交流することで、現実に近いコミュニケーションを取れるのが特徴です。

Facebookがメタバースに由来する「Meta」に社名変更したことで、世界中から注目されるようになりました。

メタバースが失敗すると言われている理由

メタバースは世界的に期待が高まる一方で、失敗するという意見を持つ方も一定数います。メタバースが失敗すると言われている理由は以下3つに分けられます。果たして以下の理由で本当に失敗してしまうのか1つずつ確認してみましょう。

  • ゲームでしか利用されない
  • VRゴーグルの普及が進んでいない
  • セカンドライフの二の舞いになる

ゲームでしか利用されない

メタバースはプレイヤー同士で交流できることからゲームで利用されることが多いです。「Fortnite(フォートナイト)」や「あつまれ どうぶつの森」がメタバースを利用したゲームとして有名です。

ゲームでの利用が多いことから、メタバースの技術はゲームの中で留まり、それ以上は広がらないだろうと思われていました。しかし、近年ではビジネスなどで利用できるメタバースサービスが増えています

Meta(旧Facebook)が会議アプリ「Horizon Workrooms」を開発したのを筆頭に、各社メタバースサービスの開発・導入が盛んに行われています。

メタバースサービスが多くの消費者の手に届き、日常的に利用する日もそう遠くないでしょう。

VRゴーグルの普及が進んでいない

多くの人がメタバースと聞くと、VRゴーグルを被るシーンを想像するかもしれません。そのためメタバースを体験するためにはVRゴーグルも必要だと思われているのです。

しかし、メタバースはVRゴーグルがなくても楽しめます。株式会社UrthのメタバースプラットフォームV-airはVRゴーグルが必要ないうえに、スマートフォンからもアクセスできます。

そのほかのメタバースもVRゴーグルがなくても利用できるのがほとんどで、メタバースは世間が思っている以上に手軽に楽しめます。

セカンドライフの二の舞いになる

2007年ごろに日本でも話題になったメタバース「Second Life(以下セカンドライフ)」。数多くの企業が参入しましたが、1年ほどで一気に熱が冷め、国内ユーザーが激減しました。

現在注目されているメタバースがセカンドライフのように、普及しないのではないかと不安視する人も少なくないのです。

しかし、当時のセカンドライフと現在のメタバースには大きな違いがあります。詳しい内容はこの後で解説しています。

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セカンドライフとは

米国企業Linden Labが運営するセカンドライフは、2003年に正式公開され、メタバースの先駆けとして注目されました。2007年には日本でもセカンドライフブームが湧き起こり、日産自動車や大手広告代理店電通などの有名企業がセカンドライフに参入するほど話題になりました。

大きな特徴の1つに、セカンドライフ上で使用する通貨「リンデンドル」が米国ドルと換金できる機能があります。メタバース上で実際に稼げることもあって世界的に注目されましたが、高性能PCがないと満足に操作できない問題が発生し、ユーザー数は期待されていたほど増えませんでした。結果的に多くの企業がセカンドライフから撤退します。

2022年現在のアクティブユーザー数は20万人と今でもセカンドライフを楽しむユーザーはいますが、2007年当時のアクティブユーザー数は110万人だったことから落ち着いてしまった印象があります。

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現在のメタバースとセカンドライフの違い5つ

現在のメタバースと当時のセカンドライフは、一体何が違うのでしょうか?両者の違いを5つに分けて解説していきます。

  • 安価な対応デバイスが増えた
  • 通信速度が大幅に向上した
  • ユーザーのITリテラシーが高くなった
  • 新型コロナによりオンラインの重要性が増した
  • ブロックチェーンなどの新しい技術が誕生した

安価な対応デバイスが増えた

セカンドライフリリース当初は高性能PCがないと満足に操作できませんでした。そのハードルの高さからユーザー獲得が困難だったのです。

現在は技術の発展により、普段使用しているスマートフォンでもメタバース上にアクセスでき、メタバースを利用するハードルが下がっています。

メタバースを最大限楽しむには、VRゴーグルが必要です。当時のVRゴーグルは手に入れるのに数十万円かかりましたが、現在は数万円で手に入ります。まだVRゴーグルの利用には課題が残りますが、メガネ型やコンタクトレンズ型のVRデバイスの開発が進んでいます。近い将来VRデバイスもスマートフォンのように手放せないアイテムとなるでしょう。

通信速度が大幅に向上した

セカンドライフの勢いが止まってしまった理由の1つが通信速度の問題です。セカンドライフは大量のデータを扱うコンテンツのため、当時だとアバターを操作してもカクカク動くだけで、操作性がイマイチでした。

しかし、2022年現在は高速に大量のデータを送受信できる5GやWi-Fiが普及したことによって、セカンドライフのようなコンテンツもストレスなく楽しめます。さらに現在の通信環境であれば室内だけでなく、屋外でも利用できるので、今後もメタバースの活用の幅は広がっていくでしょう。

ユーザーのITリテラシーが高くなった

日本でセカンドライフブームが起こったのは2007年。ちょうどiPhoneが初めて世に出た年です。それまではガラケーが主な通信手段で、ネットに触れる時間は今よりも明らかに少なかったのです。

そんな時代でセカンドライフに注目するのは一部のヘビーユーザーのみで一般に広がるのは現実的に困難でした。

しかし、当時2007年のインターネット利用者が4500万人に対して、2021年は10,078 万人と倍以上ネットを利用する人が増えています。子どもの頃からネットに触れる機会が多い現代では、ゲーム市場の拡大もあり、メタバースは一般にも理解されやすいコンテンツになっています。

新型コロナによりオンラインの重要性が増した

新型コロナによって、リモートワークを導入する企業も増え、社会全体がオンラインを意識するようになっています。オンライン上でも一緒にいるような体験ができるメタバースは今まで以上に注目されるようになりました。

ブロックチェーンなどの新しい技術が誕生した

ブロックチェーンはオンライン上でのデータの改ざんを防ぐ技術です。セカンドライフブームが起こった2007年にはブロックチェーンはまだ存在していませんでした。

ブロックチェーン技術をメタバースに導入すれば、メタバース上で起こるトラブルや不正取引、データの改ざんを未然に防げます

さらにブロックチェーンの技術から、仮想通貨やNFTなどメタバースに活用できるコンテンツが次々と誕生したことによって、メタバースへの期待が高まっています。

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話題作りだけじゃないメタバースの有効な活用事例

PR・話題作りとしてみられることが多いメタバースですが、話題性だけでなく実用性にも長けています。ここからはメタバースの具体的な活用事例をみていきましょう。

Webページでの不足を補うメタバース(V-air)

V-air画像

メタバースはWebページに変わる、次の形として期待されています。Webページに比べユーザーの滞在時間が長いことや、世界観を忠実に表現できるのがメタバースの特徴です

例えば、ハーブの一種である「ヘナ」を原料にした髪染めなどを販売するジャパンヘナは株式会社Urthが提供するメタバース「V-air」を導入することで、ブランドの世界観を表現しています。

また、建築デザイナーが設計しているので、お客様が自然とコンテンツに目が行くような空間を実現しています。コンテンツが自然と目に入るようになれば、お客様も飽きずにメタバースを楽しめるので滞在時間も長くできるでしょう。

このように、Webページだけでは伝わりづらい情報や実店舗では実現できない体験をお客様に提供できるのがメタバースの魅力です。

働く場所としてのメタバース

企業はリモートワークの導入に併せてメタバースを新しいオフィスとして活用しています。通常のオフィスとして利用する以外にも、社員研修やランチミーティングなどでメタバースを活用することで、研修時間の短縮化、コミュニケーションの活性化に成功しています。

こちらの記事では、メタバースオフィスについて活用事例も含めて解説していますので、ぜひご覧ください。

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【まとめ】メタバースは今後も発展する

メタバースが失敗するといわれているのは、2007年以降セカンドライフの勢いが急激に低下したことによる失敗を経験したことを含め、いくつかの要因があることがわかりました。

しかし、現在は過去の問題点は徐々に解決され、メタバースを利用するユーザーも増えています。各業界でメタバースは導入され始めていることから、近い将来メタバースは無くてはならないものになるでしょう。

株式会社Urthのメタバースはプロの建築家が設計することで、現実に近い仮想空間を再現できます。オフィスや上記で紹介したジャパンヘナのように店舗として活用できるメタバースを提供しています。以下のリンクからUrthのメタバースの詳細がまとめられた資料がダウンロードできますので、気になる方はぜひご覧ください。

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