自社はメタバースを導入するべきなのか?2つの判断基準をもとに解説

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「メタバースを導入したいと考えているが、自社に適しているのかわからない…」と悩んでいる方もいるでしょう。

せっかくメタバースを導入したのに、だんだん使う頻度が減り、誰も利用しなくなってしまった…というのは避けたいですよね。そうならないためにも企業でメタバースを導入するか決める際は、以下2つの明確な判断基準を持つ必要があります。

なぜこの2つの判断基準なのか?具体的にはどういうことなのか?記事で詳しく説明します。

「メタバースを導入するべきかどうかよくわからない。すぐに判断してほしい」
そのような方は、2020年からメタバースサービスを展開している弊社にこちらからお気軽にご相談ください。お電話での無料相談も受け付けております。

判断基準1.利用する目的とメタバースの特性が合っている

まず大前提として、メタバースというのは映画やアニメで表現されているような万能なものではありません。現段階では、目的を達成するための手段・ツールとして扱うのに適しています。ツールとして最大限に活用するには、メタバースの特性を理解しておくのが大切です。

メタバースの特性とは「仮想空間上でいろんな人と現実に近いコミュニケーションができる」というもの(なぜこの特性になっているのかが気になる方はこちらの記事をご覧ください)。

この特性とメタバースを利用する目的が合致しているかが、導入する判断基準となります。特にメタバースの特性と合っている利用目的は以下の2つ。

この2つの目的とメタバースをどのように絡めていけばいいか、次で具体的に説明します。

顧客醸成ならWeb型メタバース

顧客醸成とは、簡単に言えば見込み客から自社の商品やサービスのヘビーユーザー、つまりファンになってもらうこと。ファンになってもらうためには、自社の商品・サービスを顧客にもっと深く知ってもらう必要があります。そのツールとして役立つのがWeb型メタバースです。

Web型メタバースとは、専用のアプリをダウンロードすることなく、URLから直接アクセスできるメタバースのこと。ノートPCやスマホなど、処理能力がそれほど高くないデバイスでも利用できるのが特徴です。

顧客と企業が交流する機会を作り、深い関係性を築くのに適しており、既存のユーザーやすでに企業のことを認知している層に向けた情報発信の場所として活躍します。

弊社が提供するサービス「V-air」もWeb型メタバースです。実際に、顧客との関係性を深めるツールとして活用されています。

Web型メタバースを飲食店で例えるなら、地元民に愛されている定食屋。すぐに通える距離にあり(アクセスしやすい)、値段もそれほど高くない(高価なデバイスは必要ない)。そして、店主(企業)とお客さん(顧客)の仲が深まりやすいといったイメージです。

ただし、Web型メタバースは単体での運用だと、すでに自社のことを知っているユーザーにしか利用してもらえません。地元に愛される定食屋も、地元民しか知らないのと同じです。認知拡大が目的なら、次で説明するSNS型メタバースを利用しましょう。

認知拡大ならSNS型メタバース

既存顧客にアプローチするのでなく、新たに自社の商品やサービスを知ってもらいたいという新規顧客への認知拡大が目的なら、SNS型のメタバースがおすすめです。

SNS型メタバースとは、不特定多数のユーザーが参加するメタバースプラットフォームのことを指します。

SNS型メタバースのユーザーは、ITリテラシーが高い層が多く、ヘッドセットや最新ゲームなどの情報に敏感な傾向にあります。つまり、自社の商品・サービスのターゲットが、SNS型メタバースを利用するユーザーと一致する場合、認知を拡大できる確率はかなり高まるということです。

SNS型メタバースも飲食店に例えるなら、誰もが知っているオシャレなカフェ。「おしゃれなカフェで過ごしたい」という層の好みにハマったため、認知拡大に成功している所は多くあります。

ただし、SNS型メタバースはプラットフォーム側の規則を守る必要があるため、自社のWebページに絡めた施策や、既存の顧客に向けた情報伝達の場所には向いていません。あくまで、新規顧客への認知拡大として活用しましょう。

判断基準2.導入コストが許容範囲である

判断基準の2つ目は、メタバースを導入するコストが許容範囲かどうかです。メタバースを導入する費用は、数万円〜数千万円とかなりの差があります。

なぜ費用の差がこんなに大きくなってしまうのか。それは、メタバースを導入する方法に種類があるからです。

メタバースを導入する方法は以下の2つに分けられます。

それぞれのメタバースの特徴とどれくらいの費用が必要なのかを解説します。

既存メタバースを利用する

既存のメタバースは、企業が管理するプラットフォーム上に制作するのが基本です。制作済みのメタバース空間を利用するため、オリジナルメタバースを導入するよりも費用を抑えられます。

導入費用の目安は、数万円〜100万円程度。

上記で説明した利用する目的が、認知拡大なら既存のメタバースがおすすめです。

知名度が高いプラットフォームを利用すれば、ユーザーが集まる場所に自社のメタバースを設置できるので、認知拡大に適しています。期間限定のイベントに合わせて設置すれば、短期間で多くのユーザーに自社の商品・サービスを知ってもらえるでしょう。

一方で、既存メタバースは、長期的な運用には向いていません。プラットフォーム自体のサービスやイベントが終了すると、自社のメタバースも使えなくなってしまうからです。

これは企業がSNSアカウントを運用するのと似ています。SNSアカウントは無料で利用できますし(低コストで導入できる)、レコメンド機能もあるためユーザーに認知してもらいやすい(ユーザーの集まる場所に設置できる)。

ただし、SNSそのものが終了してしまったり、プラットフォーム側からペナルティを受けたらアカウントも使えなくなるので、既存メタバースと通ずる部分があります。

以上の例から、判断基準1.で解説した認知拡大に適しているSNS型メタバースと既存のメタバースプラットフォームの親和性が高いということがわかりますね。

メタバースを長期的に運用したい場合は、一から作るオリジナルメタバースのほうが適しています。オリジナルメタバースについては次で説明します。

オリジナルメタバースを一から作る

オリジナルメタバースは、企業の雰囲気や世界観を自由に表現できるのが最大のメリット。制作が完了するまでに3か月以上はかかってしまいますが、既存メタバースのように、プラットフォームに依存する必要はなく、長期的に運用できます。

導入費用の目安は、100万円〜数千万円。

利用する目的が顧客醸成なら、オリジナルメタバースがおすすめです。

顧客醸成には、顧客と交流する頻度や商品・サービスの体験価値を高める施策が重要です。長期的に運用ができ、企業の雰囲気を自由に表現できるオリジナルメタバースは、顧客醸成のツールとして大いに役立ちます。

既存メタバースの例えとしてSNSアカウントを出しましたが、オリジナルメタバースは、企業自ら運営するWebサイトです。一から制作するため導入コストは高くなってしまいますが、企業の好きなようにデザインできます。さらに、プラットフォームを利用していないため、管理をやめない限り長期間運用できるのは、オリジナルのメタバースと一緒ですね。

以上の例を見てわかるように、オリジナルメタバースは、判断基準1.で解説したWeb型メタバースとして運用するのに適しています。

ただ、オリジナルメタバースはWebサイトと違って制作するコストがかなり高いです。ものによっては制作費が1,000万円以上かかることもあります。また、多くの機能を追加するほど、それを処理できる高スペックなデバイスが必要になるのでカスタマイズのし過ぎには気をつけましょう。

まとめ

今回は企業がメタバースを導入する判断基準について説明しました。今回の重要なポイントをまとめると以下の通り。

  • メタバースは万能ではない。あくまでツールとして扱う
  • メタバースは「顧客醸成」か「認知拡大」のツールとして使うのに適している
  • 利用目的が顧客醸成なら、Web型のオリジナルメタバースがおすすめ
  • 利用目的が認知拡大なら、SNS型の既存メタバースがおすすめ

メタバースを導入するか迷ったときは、ぜひこの記事の内容を参考にしてください。

弊社では、オリジナルメタバースである「V-air」を提供しております。経験に基づいたメタバースの活用事例や販促効果についてもっと詳しく知りたい方は、以下のリンクから資料をダウンロードできますので、ぜひご覧ください。

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投稿者プロフィール

矢込 郁
Webライター。メタバースやWeb3(ブロックチェーン・暗号資産・NFT)関連の記事をメインに執筆しています。大手証券会社サービスにてNFTについて執筆経験あり。暗号資産運用歴2019〜現在。メタバースは哲学者の思考実験でとどまっていたものを実現できるという点で注目している分野です。

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