メタバースは食品業界でどう使えばいい?4つの事例を徹底解説

食品業界の方で「メタバースを使ってみたいけど、どうやって使えばいいのかわからない」と悩んでいる方も多いでしょう。

そこで今回は、2020年から法人向けメタバースサービスV-airを展開している株式会社Urthの代表取締役である田中大貴が、食品業界の4つの事例を「どのような狙いでメタバースに取り組んだのか」「どのように使ったのか」などを解説します。

食品業界の方で、メタバースをどう使っていいかわからない方はぜひ参考にしてください。

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事例1.日清食品

日清食品は世界最大級のVRイベント「バーチャルマーケット」に出展しました。

イベントでは、まずはじめにカップヌードルの製造工程を学ぶ工場見学からスタート。工場見学をしている最中に突然睡眠ガスで眠らされ、地下研究室に連れ去られてしまいます。

そこには、人間とカップヌードルが融合した超人「カップヌードル大帝」が待ち受けており、ユーザー自身も「カップヌードル大帝」になる改造手術を受けることに。

ユーザーがカップヌードル大帝になったあとは、広大な街を飛び回ったり、3分間の爆破ミッションに挑んだりします。

ゲームをクリアすると、フォトスポットエリアで写真を撮れたり、お土産を購入したりすることができます。

参考:日清食品初のメタバースコンテンツ!バーチャルマーケット2023への出展詳細発表

解説「どれだけ認知を取れるかが重要」

田中:バーチャルマーケットという、メタバースに興味がある層が参加しているイベントに出展していることから、フォートナイトなどのメタバースに普段から慣れている、主に10代の認知を取りにいっているのだと思います。

このポイントは、バーチャルマーケットに来ている約100万人のうち、何%に来てもらうかです。

時間の制約がある以上、バーチャルマーケットに出展している他の企業との競争になります。意味合いでいうと遊園地のアトラクションに近いです。限られた時間のなかで、どれだけのユーザーに自分のアトラクションに乗ってもらえるか(日清のブースに来てもらえるか)ということですね。

そのためにはCMを出したり何かしらPRをしないといけないのですが、近年の傾向として、メタバースに関する予算がつきやすくなりました。それは成功例がいくつか出てきたからです。

自社のブースだけのPRができると「バーチャルマーケットに行って興味を持って体験してくれる人」だけではなく「このメタバース面白そうだから行ってみよう」とバーチャルマーケットには参加しないような人も連れてくることができるので、より参加者の増加を見込めます。

上記の参考の記事はバーチャルマーケットを開催している株式会社HIKKYが出したプレスリリースですが、この記事を見るだけで「面白そうだな、行ってみたい」と思う人はいると思います。かなり面白そうなイベントなので、おそらく効果はかなりあったのではないでしょうか。

事例2.ブルボン

ブルボンが一番最初にメタバースに取り組んだのは、他社イベントの協賛でした。そこでは、バーチャルアルフォートチョコレートを配布し、顧客とのコミュニケーションの可能性を追求。

参考:VRアミューズメントパーク「 MIKU LAND 2022 YOSAKURA 」へ協賛・参加!

その後は、さらなるファンの獲得とファン同士のコミュニティの活性化のために、自社で専用のメタバースを構築し、2回、期間限定で公開しました。

参考:アバターで「ブルボンメタバース」を探検 10月3日(月)より期間限定オープン!
「ブルボンメタバース」期間限定オープン 第2弾 12月27日(火)よりお年玉キャンペーン同時開催!

最終的には恒常的な空間として、古町のメタバース「KURASUTO」を実現しました。KURASUTOでは、ブルボンの本社がある新潟市の魅力想像事業の一環として公開され、ブルボンの商品だけにとらわれない付加価値の提供を推進しています。

参考:新潟市の魅力創造事業で古町のメタバース空間実現 リアルとバーチャルが出会う街を2月15日(水)にオープン!~ 株式会社Gugenka(グゲンカ)とのコ・クリエーション ~

解説「コミュニティを育てるための使い方もある」

田中:ブルボンも日清と同じく、最初はメタバースで認知を取りに行っています。「MIKU LAND 2022 YOSAKURA」というイベントに協賛することで、初音ミクに興味がある人に自社のことを知ってもらおうと考えたのだと思います。

おそらくですが、その後もメタバースの施策が続いていることから、認知獲得は上手くいったのでしょう。

続いて、ブルボンは継続的に自社に興味のある人を集める場所を用意しました。いわば、コミュニティを育てるためのツールとして、メタバースを使用したというわけです。

ブルボンのファンをメタバース空間に集めて「お菓子を買うならブルボンかな」という人たちを増やすための施策です。そのため、これはKPIを設定して中長期的に回していく必要がある施策でもあります。

事例3.ふくや

ふくやは2021年にバーチャル空間に店舗を作り、対応スタッフを店舗ごとに配置しました。

来場者は自身のアバターを動かし、気になる商品を見て回りながら、スタッフに話しかけ買い物をします。

スタッフの顔を見て話しができることで購買意欲も高まったのもあり、来場者のうち約30%の方が商品購入につながったようです。

参考:メタバースを活用した「体験型オンライン店舗」トライアルを実施しました!

解説「バーチャル店舗の特性を活かした事例」

この事例は、新型コロナウイルス感染症が流行り始めて数カ月後の施策なので、「バーチャル店舗は本当に売れるのかな?」という効果測定も兼ねたトライアルとして行ったのだと思います。

バーチャル店舗の特徴は、来訪時にお客さんが購入すると決めていないものまで購入してくれるという点です。ECサイトを訪れるときは、何を買おうか決めている事がほとんどだと思います。そのため、ECサイトでユーザーが来訪時にほしいと思っている物以外を販売するのは難しい。

しかし、メタバースだと、例えば「ふくやの明太子はこういう調理をするとより美味しく召し上がれます」など、店員からの案内があると、追加で購入してしまう。

ユーザーがメタバース来訪時に購入すると決めていなかったものも、店員さんとのコミュニケーションによって、購入してもらえるかもしれない。それがECサイトにはない、バーチャル店舗のメリットです。

ただ、これを行った背景は上記の参考記事にもありますが、新型コロナウイルス感染症の影響で外出が制限されて、リアル店舗への来客が減少したこと。つまり、新型コロナウイルス感染症の影響が少なくなり、リアル店舗への来店が増えれば、このメタバースは閉じても良いという判断になると思います。

事例4.コカ・コーラ

アメリカのコカ・コーラはオンラインゲームのフォートナイトのワールド(島)から着想を得た商品を発売しました。

フォートナイトでは、ユーザーそれぞれが独自のワールド(島)を作成することが可能で、そこでは、パズルやミニゲームなどを楽しむことができます。

コカ・コーラがフォートナイト上でワールドを作成し、ゲーム上でのパワーアップを連想させる爽やかな味わいの商品を発売しました。

解説「メタバースは友人と一緒に体験できる」

田中:これは新商品発売に合わせて、フォートナイトで遊んでいる10代くらいの若い層に認知を取りに行く施策です。

フォートナイトの特徴としては、コスパが良いことが挙げられます。例えば、500人が体験しようとしたとき、もしくは体験して面白かったときに友人におすすめしたり、一緒に遊んだりします。そうすると、単純な計算ですが、1人誘うだけで1,000人にアプローチが可能です。

それができるのは、フォートナイトのユーザーが多いから。フォートナイトは総ユーザー数が5億、月間アクティブユーザー数は7億人を超えているので、子どもが「フォートナイトのコカコーラのワールド面白かったから、今度一緒に遊ぼう」と誘いやすいのです。

これまでのWebページのLPだと、友人と一緒に体験するということはできませんでしたし、500人にアプローチしてもそこから口コミや紹介などの人伝いで広まることはあまり見込めませんでした。

しかし、メタバースは一緒に体験できますし、フォートナイトはユーザー数もかなり多いので、大人数にアプローチできたのではないかと思います。

まとめ

今回は食品業界の4つの事例をもとにそれぞれどのような狙いがあったのか、どのように使っているのかについて解説してきました。

大事なのは「何のためにメタバースを使うのか」です。広告目的であれば、バーチャルマーケットやフォートナイトなどを利用するのが向いていますし、コミュニティの育成や顧客ロイヤリティの向上であれば、自社でメタバース空間を持つのが向いています。

そもそもメタバースを自社に導入すべきかどうかわからない方は「自社はメタバースを導入するべきなのか?2つの判断基準をもとに解説」を参考にしてください。

また「自社だとどう使うのか適切なのか相談したい」方はお気軽にお問い合わせください。2020年から法人向けのメタバースサービスを展開している弊社のスタッフが対応いたします。


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