メタバース記事 2024.07.16

新卒採用の主要な手法5選を徹底比較解説|最新の採用手法についてもご紹介

新卒採用 手法

近年、新卒採用を取り巻く市況はデジタル化の進展やリモートワークの普及に伴い大きく変化しています。従来の採用手法に加え、Web採用の本格化など、多様な手法を効率的に組み合わせる必要性が増しています。そこで本記事では、以下の内容を詳しくご紹介します。

  • 主な新卒採用手法の特徴
  • 各採用手法の比較
  • 採用手法ごとのサービス紹介

これから新卒採用を初めて行う企業から、現行の手法に限界を感じている企業まで、幅広く参考にできる内容となっています。
新卒採用活動に少しでもお役立ていただければ幸いです。

新卒採用の主要な手法5選

採用企業側メリット・デメリット表

採用手法コスト工数効率採用可能性
就職サイト★★★★
新卒紹介サービス★★★
採用イベント★★★
ダイレクトリクルーティング★★★
その他の新卒採用方法★★★

就職サイト

就職サイトは、企業と学生が情報を交換するプラットフォームで、企業情報の掲載や求人募集、スカウト機能などを利用して学生にアプローチします。学生は業界や職種などの条件で企業を検索し、自身のプロフィールを公開して企業からのオファーを待つことができます。

メリット

  • 多くの学生が利用しているため、広範囲に告知できる
  • 費用が予測しやすく、コストコントロールが可能
  • 掲載開始以降、採用人数に追加費用がかからない
  • 学生が自分で企業を探し応募するため、積極的な求職者と出会える可能性が高い

デメリット

  • 初期費用がかかるため、費用対効果が不確定な場合もある
  • 認知度の高い企業に埋もれる可能性がある
  • 原稿作成や更新に手間がかかる
  • 掲載内容や企業ページの充実度によって応募数が左右されるため、定期的なメンテナンスが必要

代表的なサービス

  1. リクナビ:リクナビは、就職情報サイトとして広く利用されており、新卒者向けの求人情報が充実しています。企業の詳細な情報や、就職活動に役立つコンテンツが豊富に提供されています。
  2. マイナビ:インターンシップ期間から多くの学生が登録しており、豊富なオプション企画が特徴。企業の魅力を伝えるための多様なコンテンツが充実しています。
  3. キャリタス就活:企業と学生がお互いの興味関心がわかる「気になる」機能が好評。大学との連携が強く、信頼性の高い情報を提供しています。

新卒紹介サービス

新卒紹介サービスは、専門のキャリアアドバイザーが企業と学生をマッチングする手法です。企業の採用ニーズに応じた学生を紹介するため、効率的に採用活動を進めることができます。

メリット

  • キャリアアドバイザーが学生を見極めるため、ターゲット学生と効率的に出会える
  • 成果報酬型(採用が成功した場合にのみ報酬が発生する料金体系)で初期投資が少ない
  • 認知度に不安のある企業でも戦える
  • 学生の詳細な情報を事前に得られるため、ミスマッチを防ぎやすい

デメリット

  • 採用単価が高くなる傾向
  • 紹介数が時期やターゲットによって変動する
  • 学生が自己主導で就職活動を行うケースが増えている
  • 長期的な関係構築が必要で、初期の段階での手間がかかる

代表的なサービス

  1. リクナビ就職エージェント:学生向けに専任のキャリアアドバイザーが企業とのマッチングをサポートします。
  2. マイナビ新卒紹介:専門のキャリアアドバイザーが個別面談やセミナーを通じて企業紹介を行います。
  3. 就職エージェントneo:業界内で長年にわたり新卒紹介サービスを実施。専門のアドバイザーが企業と学生を細やかにサポートします。

採用イベント

採用イベントには大規模イベントと中・小規模イベントがあります。大規模イベントでは、多くの学生と一度に接触でき、中・小規模イベントでは企業と学生がより近い距離でコミュニケーションを取ることができます。

メリット

  • 多くの学生と一度に接触できる
  • 認知度の低い企業でも学生に直接アプローチできる
  • イベントを通じて企業の魅力を直接伝えられる
  • 学生とリアルタイムでコミュニケーションを取れるため、即時のフィードバックが得られる

デメリット

  • 終日拘束されることが多い
  • 参加学生数がイベントの時期や天候に左右される
  • プレゼンテーションや呼び込み力で差が出やすい
  • イベントの準備や運営にかかるコストや手間が大きい

代表的なサービス

  1. マイナビ就職EXPO: 大規模なEXPOから地方開催のセミナーまで幅広く展開。多くの企業と学生が集まり、効率的な採用活動が可能です。
  2. キャリタス就活フォーラム: 全国主要都市で年間約200回以上開催。業界別、地域別に多様なイベントを開催しています。
  3. インターンシップ博・就職博: 企業規模にこだわらずやりがいを重視する学生が多く来場。インターンシップから本採用まで一貫してサポートします。

ダイレクトリクルーティング

ダイレクトリクルーティングは、企業が積極的に学生にアプローチする「攻め」の採用手法です。企業が自社に合った人材をデータベースから選び出し、スカウトメッセージを送信します。

メリット

  • 成果報酬型や月単位の料金体系でコストを抑えられる
  • 自社に合った人材を効率的に探せる
  • 学生に直接アピールが出来る
  • ターゲットを絞った効率的なアプローチが可能

デメリット

  • ターゲット設定やメッセージの配信に手間と時間がかかる
  • ノウハウの蓄積が必要
  • 自社の魅力を効果的に伝えるためのメッセージ作成に工夫が必要
  • 応募者の質がまばらであることがある

代表的なサービス

  1. Offerbox: 就活生の3人に1人が利用するサービス。豊富な学生データベースを活用して効率的にターゲットにアプローチできます。
  2. LabBase: 理系学生に特化したダイレクトリクルーティングサービス。研究内容やスキルを基にしたアプローチが可能です。
  3. キミスカ: 3種類のスカウトを使い分けることで高い開封率を実現。細かなターゲティングが可能です。

その他の新卒採用手法

最近注目されている新卒採用手法には、口コミ型就職サイト、オウンドメディアリクルーティング、学生送客サービス、リファラル採用などがあります。

メリット

  • 特定のターゲットに対して効率的にアプローチできる
  • 自社の価値観や社風に合った人材が集まりやすい
  • 他社との差別化が図りやすい
  • ニッチな市場や特定のコミュニティにアプローチできる

デメリット

  • 初期投資が必要な場合が多い
  • 継続的な運用が必要
  • 効果が現れるまでに時間がかかる
  • 新しい手法に対する社内の理解と協力が必要

代表的なサービス

  1. ONE CAREER:学生の声(クチコミ)を集めたWebメディアを運営。リアルな学生の声を基にした採用活動が可能です。
  2. チアキャリア:ベンチャー志向の学生に特化した就職サイト。成長志向の学生にアプローチできます。

最新の新卒採用手法『メタバース採用』

近年、メタバースが採用活動に新たな風を吹き込んでいます。従来のリモート就活では、動画メディアが主流でしたが、会社の雰囲気を伝えるのに限界がありました。そこで注目されているのが仮想空間を利用した「メタバース採用」です。

本章では、採用におけるメタバースのメリット、デメリット、実際の活用事例を詳しく解説します。最新の新卒採用活動を展開したい方は、ぜひご一読ください。

企業が享受するメタバース採用のメリット

メタバース 採用手法

遠隔地の優秀な人材へのアプローチ 

メタバースを活用することで、地理的な制約を超えて全国や海外から優秀な人材を採用することができます。これにより、地域格差をなくし、多様な人材を確保することが可能です。リモートワークの普及に伴い、場所にとらわれない採用戦略が重要となっています。

候補者の本音を引き出しやすくなる 

匿名性の強いアバターを通じたコミュニケーションにより、候補者がリラックスしやすく、本音を引き出しやすい環境が整います。これにより、より深い相互理解が可能になります。アバターは、面接においての緊張感を緩和し、自然な会話を促進します。

不安の解消と企業理解の向上 

メタバースでリアルな企業環境を再現することで、候補者の不安を解消し、企業の文化や価値観を具体的に伝えることができます。これにより、候補者は安心して応募できるようになります。企業側も候補者に対する理解を深めやすくなり、より適切な人材選定が可能です。

企業PRとブランディングの強化 

先進的なメタバース採用は、企業のイメージアップやブランディングに寄与します。特に、ITに関心のある候補者からの注目を集めやすくなります。メタバースを活用することで、企業の先進性や柔軟な姿勢をアピールできます。

コスト削減 

物理的な会場設営や運営にかかるコストを削減でき、効率的に採用イベントを実施することが可能です。また、オンラインでの開催により、参加者の交通費や宿泊費も削減できます。これにより、企業の採用活動全体の効率化とコストパフォーマンスの向上が図れます。

企業がメタバース採用を行う際のデメリット

メタバース 採用手法

導入の難しさ 

メタバースの利用には新たなスキルや知識が必要であり、導入初期には企業側の適応が求められます。特に技術的な準備や学習コストが発生する可能性があります。導入に際しては、専門知識を持つスタッフや外部の支援が必要になることもあります。

構築にかかる時間と労力 

メタバース環境の構築には時間と労力がかかるため、事前の計画と準備が重要です。特に初期段階では試行錯誤が必要となることがあります。長期的な視点での投資と、持続的な運用体制の構築が求められます。

メタバースを活用した5つの採用活動

メタバースは、次のような採用活動シーンで活用ができます。

メタバース会社説明会 

仮想空間で会社説明会を開催し、就活生が自由に参加できる環境を提供します。24時間365日オープンにすることで、就活生がいつでもアクセスできるようになります。リアルタイムでの質疑応答や、録画を通じた後日の確認も可能です。

メタバース合同説明会 

複数企業が仮想空間にブースを設け、インタラクティブに企業情報を提供する合同説明会です。偶発的な出会いや多様な企業情報の提供が可能です。各企業のブースを巡りながら、興味のある企業と直接コミュニケーションを取ることができます。

メタバース面接 

アバターを通じて面接を行い、遠隔地の候補者とも手軽に面接が実施できます。候補者の移動負担を軽減し、リラックスした環境での面接が可能です。面接の様子は録画して後で見返すことができるため、評価の一貫性も保ちやすくなります。

メタバースオフィス見学 

仮想空間でオフィスを再現し、就活生が企業の雰囲気を体感できるオフィス見学です。常設することで、就活生が自由なタイミングで見学できます。オフィスツアーでは、働く社員とのインタラクティブな交流も可能です。

メタバース内定者懇親会 

内定者同士や企業の社員と仮想空間で交流する懇親会です。リラックスした環境でのコミュニケーションが可能です。ゲームやアクティビティを通じて、自然な形での交流が促進されます。

メタバース採用の2事例

1. 兼松株式会社:新卒向けメタバースを活用したオフィス見学 

メタバース 兼松 採用

総合商社として幅広い事業を展開する兼松株式会社は、本社オフィスを東京都千代田区丸の内に移転後、その新しいオフィス環境をメタバース空間に再現し、採用活動に利用を開始しました。このデジタル化されたオフィス空間を通じて、新しい形の採用プロセスを展開しています。

この仮想空間は、ブラウザだけでアクセス可能であり、新商品の展示会やグループ会社との交流、従業員同士のコミュニケーション強化など、さまざまな用途に活用が進められています。

メタバースを活用した採用活動の主な目的は、より多様な人材の獲得と、候補者との双方向コミュニケーションの活性化です。デジタル空間での体験を通じて、企業の魅力をより深く伝え、理解してもらうことを目指しています。また、デジタル技術の活用を通じた企業価値の向上と、DX推進の一環としても位置づけられています。

この取り組みは、兼松の将来的な成長基盤の強化と、新たなビジネス機会の創出に寄与することが期待されています。

2. 中京テレビ:新卒向けメタバース会社説明会 

中京テレビ 採用 メタバース

テレビ放送業界における先駆的な試みとして、中京テレビ放送は2022年にメタバースを利用して会社説明会を開催しました。このイベントは大きな注目を集め、定員200名に対して約2倍の応募があり、参加者は抽選によって選ばれました。

参加者からは、メタバースを介したアバターによるコミュニケーションがリアルな会場での質問よりも容易であったため、より深い理解を得ることができたとの声が多数寄せられました。加えて、ブース間の自由な移動が可能だったため、気になるブースに簡単に参加し、社員と直接会話することができたと評価されています。

一方で、人事担当者はメタバース内でのコミュニケーションが双方向であり、多様な部署が一堂に会して質疑応答を行える点に大きなメリットを感じられたそうです。

まとめ

新卒採用は多様化し、さまざまな手法が登場しています。自社に合った手法を選び、効率的に採用活動を進めることが重要です。

特に、メタバースの活用は新たな可能性を広げ、採用活動を一歩先へ進めるツールとして注目されています。この記事を参考に、最新の採用手法を理解し、自社の採用力強化に役立てていただければ幸いです。

更新日:2024年7月16日

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