「メタバースって何?」と聞かれたとき、皆さんはどう答えますか?意外と難しいですよね。
この記事では「メタバースに興味はあるけど、難しくてよくわからない」という方に向けて、メタバースの意味や具体的な活用事例、いまメタバースが注目を集めている理由についてわかりやすく解説します。
メタバースとは
メタバースとは、「コミュニケーションができる仮想の空間」のことです。
「メタバース=ゲーム」や「メタバースを体験するにはVRゴーグルが必要」と思われている方も多いでしょう。
しかし、メタバースにはゲーム機能が必須であったり、VRゴーグルが必要であったりする決まりはありません。
メタバースでの重要なポイントは、人々が仮想空間上で、音声でのコミュニケーションをはじめとした様々な活動を行うことができる点です。
メタバースについて詳細に知りたい方は「メタバースとは?できることやメリットデメリット、始め方を詳しく解説」をご覧ください。
『セカンドライフ』で有名になったメタバース
メタバースの流行は以前にも存在しており、リンデン・ラボが2003年に開発した『セカンドライフ(Second Life)』という3DCG仮想空間ゲームが月間100万人以上のアクセスを得ていたことがあります。
セカンドライフでは自由なアバターをつくり、音楽クラブやバーチャルシネマなどをバーチャル上で楽しむことができます。最近のコロナ禍ではサービス開始17年以上のノウハウを使い、リモートワークのためのリモート会議も可能になっています。
流行の絶頂期では、セカンドライフ内で投機的な動きが活発化していたため、ゲーム内での不動産を購入したり、ブランドアイテムなどを購入したりするムーブメントが起こり、セカンドライフでの活動だけで金銭を得て生活をしている人も存在しました。
Facebookの社名変更と本格参入
2021年10月、Facebookは社名をMetaに変更し、メタバース事業に本格参入しました。これにより、メタバースは一層注目を集めるようになり、VR技術を活用した新しいビジネスモデルの可能性が広がっています。
メタバースとVR(バーチャルリアリティ)の違い
メタバースとよく似た言葉に「VR(バーチャルリアリティ)」があります。両者はよく混同されがちですが、その意味は異なります。
メタバースとVRは、それぞれ異なる目的と技術的特徴を持っています。メタバースは広範な社交活動や経済活動が可能な仮想世界を目指しており、VRは、virtual riality の意味で「仮想現実」を意味します。
簡潔にまとめると
メタバースは、インターネット上に存在する仮想空間のことであり、VRは仮想現実のことです。
言い換えると、
メタバースは、世界であり、そこには音声によるコミュニケーションなど、交流が存在します。そのため、メタバースにはアバターが存在することが多いです。
VRは、仮想現実を指し、空間を表します。
メタバースの具体的な活用事例【2024年最新版】
ここでは、2024年の最新事例も交えながら、メタバースの具体的な活用事例を紹介します。
metatell(メタテル)
metatell(メタテル)は、株式会社Urthが提供するWebから利用可能なメタバースサービスで、様々な大手企業や自治体の地方創生に利用されています。バーチャルオフィスやイベントなど多用途に対応し、特定ニーズに合わせたオーダーメイドのメタバース空間を提供しています。
metatellの詳細は、こちらから。
Minecraft(マインクラフト)
マインクラフトは3Dのブロックで構成された仮想空間の中で、自由に冒険や建築を楽しめるゲームです。マインクラフトでは草原、山岳、海底といった多種多様な地形が広がっており、プレイヤーが自由に活動できる点が人気に繋がり、世界的なヒットを記録しました。
Fortnite(フォートナイト)
フォートナイトは、複数人のユーザーとバトルロワイアルを楽しめるオンラインゲームです。ボイスチャットの機能を用いて友達と会話しながらゲームを楽しむこともできます。2022年6月には人気シンガー・ソングライターの星野源のライブイベントが、フォートナイトの仮想空間内で開催されました。
The Sandbox(ザ・サンドボックス)
The Sandboxはボクセルで表現されたメタバースを構築するプロジェクトです。ユーザーがメタバース上に制作されたゲームで遊んだり、ユーザー同士でコミュニケーションを取ったりすることができます。メタバース上で利用できるアイテムや土地をNFTマーケットプレイス上で売買することも可能です。
Brilliantcrypto(ブリリアンクリプト)
Brilliantcryptoは、世界中のユーザーが宝石やトークンの獲得を目指して鉱山を採掘するブロックチェーンゲームです。持続可能なPlay to Earnを目指し、採掘した宝石はNFT化され、様々なメタバースに持ち込むことができます。
Horizon Workrooms(ホライゾン・ワークルームズ)
Horizon Workroomsは、CGで作成された仮想空間上で会議やセミナーを開くことができるサービスです。コロナ禍においては、飛沫感染や接触のリスクを考えずに会議に集中できるメリットがあります。
Decentraland(ディセントラランド)
Decentralandは、イーサリアムのブロックチェーンを基盤にして開発されたメタバースプロジェクトです。ユーザーは仮想空間内の土地を購入し、その上に自分のコンテンツを作り上げることができます。また、自身が作成したコンテンツを売却して利益を得ることも可能です。
VR Chat(VRチャット)
VRChatは、VR空間内にアバターでログインし、多人数でコミュニケーションできるソーシャルVRアプリです。
αU(アルファユー)
αUは、仮想空間上に再現された渋谷や大阪を舞台に、ユーザー同士のコミュニケーションやライブ配信、バーチャルショッピングなどを楽しむことができるサービスです。
ROBLOX(ロブロックス)
ROBLOXは、ユーザーが自らゲームや体験を作成し、他のユーザーと共有することができるメタバースプラットフォームです。教育やエンターテインメントの分野で広く活用されています。
ZEPETO(ゼペット)
ZEPETOは、スマートフォンで簡単に自身の3Dアバターを作って遊べるメタバースサービスです。Z世代を中心に世界で3億人以上のユーザーが参加しています。アバターが着用するアイテムには、GUCCIやNIKEといった大手ファッションブランドとのコラボアイテムもあります。
メタバースが注目されている3つの理由
メタバースが注目を集めている理由として、主に以下の3つが挙げられます。
VR技術の発展
VR技術の進化がメタバースの利用を促進しています。最新のVRデバイスは、高解像度のディスプレイやリアルな触感を再現するハプティクス技術などを搭載し、ユーザーに没入感を提供します。
VR技術の発展を証明する2つの最新デバイスを紹介します。
1つ目は、最近日本でも予約販売が開始された、Apple Vision Proです。Apple Vision Proは、高性能VRヘッドセットで、デバイスとして最強の性能を持っています。価格は50万円で、非常に高価ですが、その性能を考慮すれば適正という意見も多いようです。
2つ目は、Meta Quest 3です。Meta Quest 3はシリーズとして、第三世代目であり本デバイスは、Snapdragon XR2 Gen2を搭載し、PCやモバイルでの利用が可能なVRゴーグルとなっているようです。Questシリーズの中でも特にゲーム体験に優れています。
価格は74,800円で、Apple Vision Proと比較すると手頃な価格設定になっています。
参照元:https://www.gizmodo.jp/2024/03/which-vision-pro-quest-3.html
メタバースビジネスの広がり
メタバースビジネスの可能性が広がり、大手企業が続々とメタバースの実現に向けて動きを見せています。エンターテインメント以外にも、様々な分野での活用が始まっています。
メタバースの広がりが生み出すビジネスモデルは多岐にわたります。
主に以下の6つが挙げられます。
①デジタルサービス/コンテンツ課金
②プラットフォーム手数料
③広告枠販売
④インフラ/ツール提供
⑤マーケティング・セールスでの活用
⑥業務効率化の実現
メタバースのビジネスモデルについて詳細を知りたい方は、「【2024年版】メタバースはオワコン?その理由と将来性について解説 | 株式会社Urth」 をご覧ください。
NFTとの親和性の高さ
メタバースはNFTの利用が不可欠ではないですが、NFTはデジタルデータの「唯一性」を証明できるため、メタバース内でのアイテムの売買や価値の付与に大きな役割を果たしています。
メタバースのメリット
メタバースを活用するメリットとしては、主に以下の3つが挙げられます。
仮想空間の中で新たなエンターテインメント体験ができる
メタバースの1つ目のメリットは、仮想空間の中で新たなエンターテインメント体験ができる点です。具体例として、Urthの『metatell』上にあるメタバース空間「バーチャル埼玉」を紹介します。
「バーチャル埼玉」は、2023年11月14日にオープンしたデジタルプラットフォームで、埼玉県の魅力をバーチャル空間で体験できます。このプロジェクトは、県内外に対して埼玉県の魅力を新しい形で発信することを目的としています。
バーチャル埼玉では、埼玉の魅力が詰まったエントランス、最大500人が同時に収容できるアリーナステージ、埼玉に関するクイズに挑戦できるアドベンチャーワールドなど、様々なコンテンツを楽しむことができます。
特に注目なのが、川越の蔵造りの街並みを再現した蔵造りブースです。 県庁各課がブースを出展し、埼玉の魅力を存分にアピールしています。バーチャル空間で川越の街並みを散策しながら、埼玉の文化や歴史を学ぶことができます。
デジタル空間で現実と同じようにライブ鑑賞や町の探索をしたり、他のユーザーとコミュニケーションをとったりできるコンテンツが体験できるのは、メタバースならではの魅力です。
世界中の人とリアルタイムで繋がれる
メタバースの2つ目のメリットは「場所にとらわれずに、いつ・どこでも世界中の人とコミュニケーションできる」という点です。
例えば前述の「フォートナイト」では、世界中のユーザーがゲーム内の様々なモードにいつでも参加でき、自由にコミュニケーションすることができます。
フォートナイトは、2023年12月に同時接続ユーザー数が1160万人を超えたほど人気のあるオンラインゲームです 。フォートナイトのように、PCとネット環境があればいつでも世界中の多くの人とコミュニケーションが取れるのも、メタバースの大きな魅力と言えるでしょう。
ビジネスチャンスの拡大による市場の成長
メタバースの3つ目のメリットは「ビジネスチャンスの拡大による市場の成長」という点です。
メタバースの普及にともない、さまざまな企業がビジネスチャンスを求めて市場に参入してきています。
今後、将来的にはメタバース市場の成長が見込まれています。 世界的には、2020年に推計された市場規模は、2024年に約111兆円に達すると予想されていました。
ちなみに日本国内では、矢野経済研究所の報告によると、2022年度の国内メタバース市場規模は1,377億円で、前年度比173.6%の成長を記録しました。
この急速な拡大は、試験的な事業参入や新技術への高い注目によるものです。市場は2023年度にさらに成長し、2,851億円に達すると予測されており、2026年には約1兆円に成長する見込みです。
年間平均成長率(CAGR)は70.77%で、これは一般的な成長産業の10〜20%や、スマホ普及時の50%を大きく上回る数値です。2027年には2兆円を超える見込みとなります。
メタバースのデメリット
メタバースにはメリットがある一方で、利用するにあたって気をつけなくてはいけないデメリットも存在します。
デバイスが普及していない
メタバースの1つ目のデメリットは、デバイスが普及していないという事です。デバイスが普及していない理由は、デバイスのコストにあります。
例えば、高性能デバイスで有名なVRゴーグルであるApple Vision Proは、没入感の高さや美麗なグラフィックで大きな注目を集めていますが、価格が約50万円です。この価格は、一般層に普及する上で大きな障壁となっているといわれています。
しかし、現時点でも高価ではあるものの、数年前に比べるとデバイスの価格は徐々に安価になりつつあります。将来的には、さらなるコストダウンが進むことで、このデメリットも解消される可能性が高いと考えられます。
通信速度の制限などの技術的問題
メタバースの2つ目のデメリットは、通信速度の制限など技術的な問題です。メタバースは三次元の仮想空間であり、多くのユーザーが同時にアクセスするためには、迅速かつ大容量の通信が求められます。ユーザーがこの空間内でスムーズに活動するためには、高速な通信インフラが不可欠です。
しかし、5Gの一般的な普及により、これらの技術的な問題は解決されつつあります。5Gは高速かつ低遅延の通信を提供するため、将来的にはこのデメリットも克服される可能性が高いと考えられます。
匿名性の悪用
メタバースの3つ目のデメリットは、匿名性の悪用です。メタバースは、匿名性が高いため、「なりすまし」や「改ざん」などの詐欺行為が発生するリスクもあります。メタバースではユーザーが自身のアイデンティティを隠すことができるため、悪意あるユーザーによる不正行為が発生することがあります。
メタバースの活用法(できること)
メタバースには以下のような活用法があります。
ゲーム
メタバースの代表的な活用法としては、ゲームが挙げられます。
メタバースゲームの特徴としては、「三次元の仮想空間でリアリティと没入感のあるプレイを体験できる」、「大人数のユーザーが同時に参加できる」などがあります。
なお、メタバースゲームで有名なタイトルには以下のようなものがあります。
- The Sandbox
- Decentraland
- マインクラフト
- フォートナイト
- あつまれ どうぶつの森
- Second Life
リモート会議
企業のリモート会議で、アバターを使って臨場感のあるコミュニケーションが行えます。MetaのHorizon WorkroomsやMicrosoftのMeshが代表的なサービスです。
従来のビデオ会議では実現できなかった「インタラクティブ性のあるコミュニケーション」が行えるツールとして、企業の中にはメタバースを活用したリモート会議を採用するところが増えてきているようです。
バーチャルショッピング
仮想店舗でのショッピング体験や、メタバースショッピングモールでのECが可能です。例えば、「三越伊勢丹」や「大丸松坂屋」などの大手百貨店がメタバース上でバーチャルショップを展開しています。
現実の世界にも商業施設がありますが、Web上にある商業施設に仮想店舗を出店すると考えると、メタバースECの仕組みについてイメージしやすいかもしれません。
今後メタバースやVR技術がさらに発展していくのに伴って、メタバースショッピングモールを開発・運営する企業の数も増加していくことが予想されます。
イベント・ライブ
メタバースはイベントやライブにも活用されています。
2022年6月には人気シンガーソングライターの星野源さんが、『フォートナイト』というメタバースゲーム内でライブを行いました。
このように、実在するミュージシャンがメタバース内でライブをしたり、企業がVRイベントを開催したりする事例は増えてきています。
仮想空間上の土地の取引
メタバースの土地とは、当該メタバースが展開する空間の一部分、いわゆるデジタルデータ(NFT)を指します。
ユーザーはこの土地を購入し、主に以下5通りの活用を行います。
- 限定のイベントに参加
- メタバース上にてイベントを開催
- 自分の土地を貸し出す
- ガバナンスへの参加
- 広告塔に利用
婚活
人口減少や少子化対策の一環として、仮想空間上でアバターを使用して婚活を目的とした交流「メタバース婚活」を実施する自治体が増えています。
元々、メタバース婚活は新型コロナにより出会いの機会が減ってしまった人たちのために開始されたサービスでした。しかし、アバターを使って交流するという斬新なスタイルや、自宅にいながら参加できる手軽さなどが好評を博し、コロナ禍が落ち着いた現在もメタバース婚活は一定の需要を保っているようです。
これまでに、山梨県北杜市や島根県出雲市などの自治体がメタバース婚活を実施し、カップルを成立させてきました。
区役所での相談・申請手続き
自宅や職場にいながらメタバースで相談や申請手続きができます。例えば、東京都江戸川区は「メタバース区役所」を開設し、住民が仮想空間内で職員とやり取りを行えるようにしています。
遠隔授業
メタバースは教育分野にも活用されています。例えば、東京大学は中高生や社会人を対象に、メタバースを通じて工学や情報を学べる「メタバース工学部」を設立しました。また、遠隔授業やバーチャル実験室など、様々な教育活動がメタバース上で行われています。
メタバース工学部について詳細を知りたい方は、「東京大学メタバース工学部は誰でも入学できるの?他大学の事例も紹介 | 株式会社Urth」 をご覧ください。
合同説明・オフィス見学
企業の採用活動にもメタバースが利用されています。バーチャルオフィスツアーや合同説明会が仮想空間上で行われ、求職者はアバターを通じて企業の担当者とコミュニケーションをとることができます。これにより、地理的な制約を超えて多くの求職者と接触することが可能です。
兼松株式会社は、本社オフィスを東京都千代田区丸の内に移転後、その新しいオフィス環境をメタバース空間に再現し、採用活動に利用を開始しました。具体的には、オフィス見学や合同説明会などをメタバース空間で開催し、新しい形の採用プロセスを展開しています。
展示会
メタバースは展示会参加の形を変えています。企業の展示会、トークイベントなどがメタバース上で開催され、参加者は仮想空間でリアルタイムに体験できます。
富士フイルムが運営する写真愛好家向けメタバース空間「House of Photography in Metaverse(HoP in Metaverse)」は、時間や場所に縛られない写真体験、写真愛好家同士の交流、新商品・写真家とのインタラクティブな出会いを提供することで、写真文化の発展とコミュニティ活性化に貢献しています。
従来の展示会・イベントの枠を超えた革新的な体験が、メタバースの可能性と未来像を示唆しています。
メタバースの始め方
メタバースの始め方を解説します。「メタバース 始め方」と検索すると、掲載記事には必ず仮想通貨取引所の口座開設後に通貨を購入するステップが有りますが、基本的には登録は一切必要なく始める事が可能です。
メタバースは以下の3ステップで簡単に始められます。
1.メタバースサービスに登録する
最初に目的のメタバースサービスに登録します。
登録不要で利用可能なサービスも有ります。
※登録不要で利用可能なメタバースサービスはmetatell
2.アバターを選択カスタムする
サンプルのアバターから好きなものを選び、カスタマイズして好みのアバターを作成します。
3.体験したいメタバース空間を選択して入室
アバターを選択したら、体験したいメタバース空間に入室し、自由にメタバースを楽しみましょう。
オプション
オプションとして、暗号資産を登録することにより、メタバース内でのアイテムの売買が可能になります。
①暗号資産取引所に口座を開設する
メタバースでのサービス利用料やアイテムの売買に必要な暗号資産を保管するために、取引所に口座を開設します。
②MetaMaskをインストールする
暗号資産のウォレットとして、Webブラウザの拡張機能やスマホアプリとして利用できる「MetaMask」をインストールします。
参考:コインチェックURL
メタバースの・リスク・注意点
メタバースには仮想世界の中で世界中の人と繋がれることや、今までになかったビジネスを創出できるなどのメリットがある一方で、利用するにあたって気をつけなくてはいけないリスクも存在します。
総務省が2022年12月に発表した「メタバースにおけるサイバーセキュリティの検討について」では、VR(仮想現実)ソーシャルメタバースサービスを展開する場合に発生する可能性のある脅威として、以下の6つのタイプを挙げています。
- なりすまし
- 改ざん
- 否認
- 情報漏洩
- サービス拒否
- 権限昇格
それぞれどのような内容なのか、順番に解説していきます。
なりすまし
攻撃者が正規の利用者のふりをしてサービスを利用する行為。総務省では「なりすまし」に該当する脅威の例として、認証情報の窃盗によるアバターの悪用や、ディープフェイクによる音声の偽装を挙げています。
改ざん
悪意をもってデータを書き換える行為。具体的には、ワールド(空間)データや表示アセット、ユーザープロファイルデータの改ざんなどがあります。
否認
サービス上での操作履歴などの隠滅により不正行為の証拠をなくし、攻撃者の特定をできなくする行為。具体的には、サービス内に保存されている行動履歴の改ざん、操作ログの改ざん、メッセージの改ざんなどによる否認が挙げられます。
情報漏洩
秘匿すべき情報を窃取または暴露する行為。具体的には、アバターによる空間内の発言や行動の盗聴・盗撮が挙げられます。
サービス拒否
サービスを止めて利用できなくする行為。具体的には、メタバースサービスそのものへの妨害や、パソコン・スマホやVR機器の破壊、無効化、表示妨害などがあります。
権限昇格
管理者の権限を不正に奪い悪用する行為。具体的には、一般のプレイヤーのアカウントを不正な方法によって管理者に昇格し、通常では使用できない機能の使用を可能にする行為が挙げられます。
メタバースに関するQ&A
Q. メタバースとは何ですか?
A. メタバースとは「コミュニケーションができる仮想の空間」のことです。
Q. メタバースのメリットは何ですか?
A. メタバースのメリットとしては、以下の3つが挙げられます。
- 仮想空間の中で新たなエンターテインメント体験ができる
- 世界中の人とリアルタイムで繋がれる
- ビジネスチャンスが広がる
Q. メタバースの活用法(できること)を教えてください。
A. メタバースには、以下のような活用法があります。
- ゲーム
- リモート会議
- ショッピング
- イベント・ライブ
- 仮想空間上の土地の取引
- 婚活
- 区役所での相談・申請手続き
- 教育
- 採用活動
- 展示会
Q. メタバースの始め方は?
A. メタバースは以下の3ステップで簡単に始められます。
- メタバースサービスに登録する
- アバターを選択カスタムする
- 体験したいメタバース空間を選択して入室
- 暗号資産取引所に口座を開設する
- MetaMaskをインストール
更新日:2024年7月15日
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