2021年10月に元Facebook社が、現在の「Meta」に社名変更をし世間一般的に「メタバース」がバズワードとして広まってから約1年が経過しようとしています。当初は「メタバース」もビジネス活用が模索中でしたが、現在では、様々なビジネスシーンで活用されている事例を耳にする事も多いかと思います。
今回は、保険販売にメタバースを活用している事例やメタバースを導入するメリットやメタバースの導入方法について紹介します。
そもそもメタバースとは?
メタバースは、もともと「Meta(超)+Universe(宇宙)」からつくられた言葉で、小説で使われたのが始まりです。そのため、明確な定義はありません。
一方で、定義がないとわかりづらいので、仮に定めるとすると現時点では「コミュニケーションを取ることができる仮想の空間」と認識していれば問題ありません。
メタバースはVRと勘違いされることが多くありますが、この2つはまったく異なるものです。メタバースについて、詳しくはこちらの記事で取り上げていますので、ぜひご覧ください。
大手保険会社メタバース導入事例4選
近年のコロナ禍もあり、保険営業も対面ではなく「オンライン化」が進んでおります。オンラインのメリットはお客様にとっての心理的負荷があまりかからず気軽に相談、検討ができるというところです。今後は、よりオンライン化が進み、メタバース上でアバター同士のコミュニケーション需要が高まると予想されます。今後に向けた新しいお客様との接点の形としてメタバースを導入している大手保険会社の事例をご紹介します。
日本生生命
日本生命保険は、バーチャル空間上で顧客との接点づくりを目的とし、客先の食堂前にタブレットを設置し、「アバター職員、花ちゃん」という名称のバーチャル保険販売員が登場する実証実験を今春、実施しました。
通りすがりの人に「こんにちは」などと挨拶し、質問があると遠隔にいるリアルの保険販売員がアバター越しに受け答えするといったコミュニケーションをバーチャル空間内で行いました。
三井住友海上
三井住友海上は、同社が展開する「メタバースプロジェクト」の一環として、株式会社HIKKYが開催する、メタバース上で行う『バーチャルマーケット2022 Summer』に保険業界から初の出展を行いました。
初の出展となる三井住友海上は、企業出展会場の1つ「パラリアルニューヨーク」にて、近未来をイメージした先進的なブースを展開し、フロアごとに、昔話や体験型ゲームを通じた「損害保険」の解説を行いました。
ゲームクリア後には、月面ワールドに移動でき、写真撮影を楽しんだり、アバターに扮した三井住友海上の社員の方と直接保険に関するお話をするなどコミュニケーションなどが行えました。
明治安田生命
明治安田生命は、Jリーグのタイトルパートナーを務めており、今年「メタバース」を活用した、新コンテンツ「明治安田生命バーチャルスタジアム」を展開しました。
同社が2019年から継続している健康維持・改善に向けた取り組みを応援する「みんなの健活プロジェクト」の一環で、メタバースを導入しました。
バーチャル空間上では「健康○×クイズ」や保険の価値を楽しく学べるミニゲームなどが楽しめるほか、Jリーグの試合映像を投影し、リアルタイムで参加者同士がバーチャル観戦を一体的に楽しめるイベントを企画し、2022年7月30日には、「ヴィッセル神戸VS柏レイソル」の試合を放映し、“バーチャル観戦”などが行われました。
イベント開催にはメタバースプラットフォーム「cluster」を利用しています。※参加・入場には「cluster」アプリのダウンロードが必要です。
あいおいニッセイ同和損保
あいおいニッセイ同和損害保険は、事業活動でメタバース(仮想空間)を本格的に活用すると発表しました。第1弾として社長のアバターを制作し、社内イベントや代理店向け説明会でアバターで登壇・交流を行うとのことです。
今後は「メタバース支店」を開設し、障がいがある社員が自宅にいながら同支店内で保険を販売できることも構想しており、当面の取り組みとしては、仮想オフィスを開設し、社員がアバター出勤したり、新納社長とアバターで交流したりといったところから、社内での実用化を目指しているとのことです。
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メタバース上にショップを開設するメリット
メタバース上にショップを開設するメリットをご紹介します。
・アバターでの接客コミュニケーションが可能になる
・プレスリリースなど話題性による新規顧客の獲得
顧客視点と企業視点でのメリットがありますので、それぞれを別途で説明します。
アバターでの接客コミュニケーションが可能になる
事例紹介の導入でも先述した通り、顧客視点に立って考えると、実際に会って対面での営業は心理的負担が大きいです。
実際に、世間一般的に「保険営業」のイメージを悪くさせているのは契約するまで帰らないといった積極的な営業や、親族や友人の紹介で仕方なく加入し、後に人間関係トラブルに発展するなど、顧客からすれば無理矢理入らされている感がどうしてもイメージとして拭い切れていないのが保険営業の一番の課題であると思います。
しかし、これがアバター同士のコミュニケーションであれば、お互いの顔を見ることなく、自分の将来設計や今後の心配事も含め、保険という商材そのものについて考えることが「気軽」に可能になります。
普段考えることの少ない商材であるからこそ気軽に来店でき、実際にアバターとしてフラットに話せる「接客コミュニケーション」が保険への興味喚起から検討し加入に繋がる重要な最初のきっかけ作りになります。
プレスリリースなど話題性による新規顧客の獲得
いざ、メタバース上に店舗を出店するとなるとその分話題性や注目度も自ずと高まります。
今まで保険を考える事のなかった人や実店舗になかなか出向くことのなかった人が、今回のメタバース出店により興味本意で来店する効果なども期待できます。
中でも、ゲームなどによるメタバース上での生活が日常になりつつある、Z世代には高確率で注目されます。
これにより現在のTVCMやWeb広告で獲得できていなかった層を獲得したり、新しい顧客接点の機会として新規顧客を獲得可能になります。
メタバースショップを導入する際のプラットフォーム
v-air shop
2020年より提供し、多くの企業での利用実績があります。VRヘッドセットだけでなく、PCスマホからも入ることができるメタバース空間を提供しています。
特別なアプリケーションは必要なく、ブラウザから入ることができるので、既存のホームページなどから簡単にメタバース空間へアクセスができるようになるのが特徴です。
集客や広告としてのメタバースではなく、すでに会社やサービスを知っている人たちに対して、付加価値の高い情報を提供するメタバースが作成できます。
気になることがあれば、弊社のお問い合わせでも承っていますので、ぜひお気軽にご連絡ください。
cluster
イベントを開催するのに適したメタバースプラットフォームです。数百人規模のイベントを行うのに適した機能を備えます。現実の渋谷を再現し、イベントなどを行うことができるメタバース空間「バーチャル渋谷」を手がけた株式会社クラスターが運営するサービスです。
clusterはイベントに特化し、集客や広告としてのメタバースの活用として役立ちます。
まとめ
今後、コミュニケーションの形がアップデートされていく中で、顧客接点の機会増加を目的に保険業界のみならず様々な業界が導入されていくと予想されます。メタバースについて、まだそこまで良く知らないという方も、可能性や今後の展望なども踏まえて一度検討してみてはいかがでしょうか。
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