メタバース記事 2022.09.20

メタバースが新しい学校として期待される理由と導入事例について解説

映画では「竜とそばかすの姫」、アニメだと「ソードアート・オンライン」。子どもたちはメタバースを題材にした作品に我々大人よりも多く触れています。

作品の中だけではなく現実でもメタバースを活用したサービスは年々増え続け、教育分野もそのサービスの1つです。子どもたちのメタバースへの関心から新しい学校の形としてメタバースを活用する教育機関が増えてきました。

本記事ではなぜメタバースが新しい学校として期待されるのか、その導入事例などを解説しています。最後にはメタバース上に学校を作れる企業を紹介していますので、ぜひご覧ください。

メタバースとは

メタバースとはインターネット上で構成される仮想空間のことで、Facebook社が社名を「meta」に変更したのをきっかけに世界的に注目されるようになりました。

インターネット上にいながらも現実世界と同じような活動ができるのが特徴で、身近なものだと任天堂の「あつまれどうぶつの森」もメタバースの1つといえます。

あつまれどうぶつの森画像
【参照】https://www.nintendo.co.jp/switch/acbaa/index.html

メタバースが学校として期待される理由

日本総研が2022年7月に発表した資料によると世界のメタバース市場規模は、2028年に8289億ドルに達するといわれています。当たり前のようにメタバースが学校として利用されるのも遠い話ではありません。

ゲームを軸に拡大しているメタバースが、なぜ新たな学校として期待されているのでしょうか。ここでは、以下3つの期待される理由を詳しく解説していきます。

  • 楽しみながら勉強できる
  • 教育の機会が増える
  • 安全性が高い

楽しみながら勉強できる

メタバースが期待される理由とは

授業をメタバース上で行えば、文字で学習するだけでなく体験を通じて学ぶことができます。

歴史の授業の場合、戦国時代について教えるときメタバースであれば実際に戦国時代の世界に入って勉強することも可能です。理科の実験では、実験に失敗したら煙が出るなどエフェクトを付けることで現実で実験するよりも迫力ある体験ができます

生徒もゲーム感覚で楽しんで授業を受けられるので、能動的に勉強するアクティブラーニングの一環としてメタバースの利用が期待されています

さらに360度見渡せるVRに対応したメタバースを導入すれば、より現実に近い世界で直感的な学習体験ができるでしょう。

教育の機会が増える

教育の機会が増える

メタバースが新たな学校として期待される大きな理由の1つとして、多くの子どもに教育の機会が与えられることが挙げられます。不登校の生徒や体が不自由で登校が難しい生徒など何らかの理由で授業に出席できない生徒は年々増加しています。

ですがメタバース上に学校があれば、実際に登校できない生徒も学習できます。自分の分身であるアバターを使うことで、対面で人と話すのが苦手な生徒でも気軽に話しかけることが可能です。

メタバース上であれば授業を受ける人数制限がないので、人気の教師の授業を誰でも受けられるようになります。評価の高い授業に生徒は集まるので、教師側も自分の授業を受けてもらうために授業を面白くする工夫を考えなくてはいけません。結果、教師の授業の質も向上し、生徒の授業を受けるモチベーションの上昇にもつながるでしょう

安全性が高い

メタバース上で授業を受けられるようになれば、登下校中に発生する交通事故のリスクはゼロです。また、直接人と対面することがないので、いじめなど対人関係のトラブルを未然に防げます。

教育面では課外活動をメタバース上で行うことで、生徒に危険が生じることなく学習できます。また、メタバース上で授業ができれば、塾で夜遅くまで外を出歩く必要はありません

生徒が安心安全に学習できるのもメタバースが学校として期待される理由です。

メタバースを活用した学校3選

メタバースを活用した学校3選

実際にメタバースを活用した学校の成功事例を参考にすることで、どのような教育方法を導入すればいいか明確になります。

以下はメタバースを活用した学校3校です。

  • 角川ドワンゴ学園
  • 浦和学院高等学校
  • スタンフォード大学

角川ドワンゴ学園

角川ドワンゴ学園は通信制のN高等学校と単位制のS高等学校の普通科でメタバースを活用した授業を取り入れました。普通科の生徒はVRデバイス「Meta Quest2」を利用してメタバース上で授業を受けることが可能です。

両校はeスポーツの運動会をメタバース上で行うなど、通常の授業以外でもメタバースを活用した教育をしています。メタバースという先端技術を若い年代から触れることで、優秀なクリエイター創出を目指しているのも角川ドワンゴ学園の特徴です。

令和4年の入学式ではメタバース上で行われました。

浦和学院高等学校

浦和学院高等学校では遠く離れた人とも同じ空間を共有できるメタバースの特徴を活かし、「メタバース留学」を実施しています。

メタバース上であればさまざまなシチュエーションに対応できます。メタバース留学ではオーストラリアのファストフード店で注文するシーンをメタバース上で作成し、実践的なコミュニケーション実習を行いました。

メタバースを活用することで英会話など能動的な勉強をいつでもできるので学習効率の向上にもつながります。

スタンフォード大学

最後は海外の事例となるのですが、スタンフォード大学では「Virtual People」というメタバース・カリキュラムを導入しました。

ほぼ全ての授業がメタバース上で行われ、グループでの瞑想セッションやデジタル展示されているアート作品の鑑賞など幅広いジャンルの授業に対応しています。

宇宙空間や海の中などの普通行けないような場所をメタバース上で再現し、生徒は普段できない貴重な体験を味わえるようになっています

メタバース上で学校が作れる企業

メタバース上で学校が作れる企業

学校の導入事例を参考に今後どのようにメタバースを活用した教育ができるのかイメージが沸いてきたのではないでしょうか?

メタバース上に学校を作るには、専門の企業に依頼するのが効率的です。以下でメタバース上で学校が作れる企業を紹介しているので、ご自身のメタバースのイメージに合う企業をお選びください。

富士ソフト

富士ソフトが提供する3人称視点のメタバース「FAMcampus(ファムキャンパス)」は集合授業専用の教室や個別指導できる教室が用意されています。生徒の希望に合わせた指導方法が選択できるのがFAMcampusの特徴です。

アバター同士が重なることでマイクがオンになり、会話ができるようになります。近づいてから話しかけるという現実と同じような体験ができます。

さらにZoomやTeamsなどのオンラインツールと連携可能で、オンライン授業に導入しやすいサービスといえるでしょう。

FAMcampus画像
【参照】https://famcampus.jp/feature/

FAMcampusについてもっと詳しく

株式会社テンアップ

学校や塾向けのXRサービスを展開している株式会社テンアップは顔の見えるメタバース「VRschool」を開発しました。

顔が見えない状態での会話だとどうしても相手の感情が伝わりづらく、会話にズレが生じてしまいます。VRschoolは生徒の顔が見えるので円滑なコミュニケーションができるほか、生徒の些細な変化に気づきやすくなります

宇宙飛行士を体験できる授業なども実施しており、生徒の将来の夢に影響する経験を提供できるのは、生徒の成長を促す有効な手段といえるでしょう。

VRschoolについてもっと詳しく

株式会社Urth

株式会社Urthが提供するメタバース「V-air」はプロの建築家がデザインすることで、現実の学校に近いメタバースが再現可能です。

現実にある学校をメタバースで再現できるので、実際の学校とメタバースの学校を併用すれば、実際の学校が台風などで登校できなくなってしまっても、メタバース上での授業にスムーズに移行できます。

さらにVRデバイスに対応しているため、没入感のある授業体験が可能です。

V-airについてもっと詳しく

まとめ

メタバースは新しい学校の形として、徐々に浸透してきています。少子化が進む日本では子どもにどれだけ質の高い授業を提供できるかが学校に求められ、新しい教育方法を積極的に取り入れる学校が注目を浴びています。

以下のリンクから株式会社Urthのメタバースについて資料請求できるのでメタバースについて詳しく知りたいと思った方はぜひお問い合わせください。

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