【メタバース×保険代理店】V-airによる新規顧客の獲得

「保険の販売を通じてお客様の豊かで安心な人生/事業の実現をサポートする」を理念に掲げ、損害保険や生命保険などの販売を行う保険代理店の株式会社プロエージェント(以下プロエージェント)。

これまで新しいお客様の開拓は、契約者からの紹介がメインで、プラスアルファとして新規取組を行っての開拓となっていました。新規開拓取組を新しい方法で取組したいということで、選択肢のひとつとして出てきたのがメタバース。そのタイミングでV-airの導入企業さまから、プロエージェントにUrthをご紹介いただき、V-airの導入に至りました。

そこで、今回はメタバースの導入を主導されたプロエージェントHDの営業課長である太田さまと本プロジェクトを担当したUrthの田中大貴がこれまでの取り組みを振り返ります。

新規顧客獲得のためにメタバースの導入を検討

プロエージェントHD 営業課長 太田さま

田中:プロエージェントはスタートアップ向けや親子向けなど、様々なイベントを行う会場として弊社のメタバースサービスであるV-airを活用されていますよね。まずはじめに、メタバースそのものを導入しようと思った理由をお聞かせください。

太田:新しいお客様の開拓をするために導入しようと思いました。これまでは、新規のお客様を獲得するとなると、現在ご契約頂いている方からの紹介や交流会などで仲良くなる、または関連事業者様にアプローチをするといった方法をメインとしていました。

ただし、ご紹介頂くことにも限度がありますし、交流会なども新型コロナウイルス感染症の影響であまり開催されなくなったのです。

現状の方法にだけに頼らず、今までに出会えなかった層の方々にも弊社の魅力を知って頂きたいと思い、新しい人に出会い続ける仕組みとしてメタバースの導入を考え始めました。

田中:新規顧客を獲得する手法だと、テレアポやWeb広告など様々な手法があるかと思いますが、その中でもなぜメタバースを選ばれたのでしょうか?

太田:もともと私がゲーム好きだったのが大きな理由です。マルチでできるメタバースが好きで、5~60人規模のイベントをメタバース内で開催することがよくありました。イベント後にはリアルで一度も会っていない参加者の人と仲良くなることが多かったです。

これはリアルの交流会で得ることのできる信頼感とあまり変わらないなと思いました。そもそも、メタバース上でのイベントだとしてもお互いに配慮したり、ルールや期日を守らなければイベントは開催できません。仕事でも同様で、人となりも分からない信頼できるかも分からない人から企業や自身を守るための保険に加入したいと思う人は少ないと思うのです。

初対面の人にいきなり「保険の販売をしているんですが…」と言っても契約していただけることは極わずか。相談に乗っているうちに信頼が生まれ「リスクがあると思うのだけれど、どうなのか教えてよ」と言われてから、保険にそのリスクを転嫁するのか否か相談が始まります。

ゲーム内でしか交流がない人でも、イベントを開催していくうちに信頼感で結ばれるのだから、仕事でもイベントを開催して、人と強く繋がることは可能なのではないかと考えていました。

ただ、仕事用にメタバースを作ってみたいと友人に聞いたところ「それをやるなら最低でも数千万円はかかるよ」と言われてしまい諦めていたのです。

そんなときに、田中さんからV-airをご提案いただいて、今まで接点がない人に出会って仲良くなれる仕組み(メタバース)が、予算内で実現できそうだと思い、導入を決めました。

田中:そこから導入することになりますが、導入前に懸念点はあったのでしょうか?

太田:私はゲーム好きということや実現したいことが明確にあったので、問題なかったです。一方、会社としては、メタバースを導入すること自体に反対はなかったものの、どのような成果が出るのかがわからないという懸念点はありました。

田中:メタバース自体が最近できたものなので、戸惑ってしまいますよね。太田さんはその懸念点をどのように払拭されたのでしょうか?

太田:幸いにも弊社は50人弱の規模の会社なので、社長との距離が近いんです。「新規のお客様の開拓手法として今から取り組んだほうが良い!」と直談判しました(笑)

田中:そんなことが(笑)熱い想いを語られたんですね。

太田:競合の会社が始めていない今だからこそやる価値があると思ったのです。メタバースは今後伸びていく市場で、早めに始めれば始めるほど先行者優位ができると考えました。

メタバースが普及し始めてから焦って始めて、二番煎じ、三番煎じで取り組んだとしても競合との差は埋まりにくいです。そうなるくらいだったら、今から初めて競合との差をつけておいたほうが良いなと思ったのです。

それに、保険会社がメタバースを利用することになり「保険業界ならではの効果的なメタバースについてどのように考えるか」または「変わりに代理店に施策を行ってもらおう」と依頼が来たときにも、弊社が持っているメタバースのノウハウを有効活用できます。今始めることで、将来の投資になると思いました。

コンサルティング営業・イベント開催ではURLのクリックだけで入れることが重要

Urth 田中

田中:そこから、V-airを導入して活用していただきました。実際に利用してみて感じたことを教えてください。

太田:一番良いと思ったのは、URLをクリックするだけでメタバースに入れることです。他のメタバースサービスはアプリなどのダウンロードが必要なところが多かったのですが、V-airはURLをクリックするだけで、メタバースに入れます。

やはりアプリをダウンロードするとなると、それだけでメタバースに入る障壁が高くなってしまうので、ユーザーにとって極力使いやすいものが良いと思いました。

田中:Zoomのようにすでに一般化しているサービスならまだしも、まだあまり普及していないメタバースだと、専用のアプリをダウンロードするだけでもユーザーにとっては参加しにくくなりますね。

太田:特に法人向けのイベントを開催するときには、その障壁がより高くなります。法人向けにイベントをする場合は、平日の昼間に行うことが多く、当然メタバースで開催する場合も同じです。

仕事関係で、平日の昼間にイベントに参加する場合は社用PCで入られる方が多いと思います。会社によっては、社用PCでアプリのダウンロードを禁止しているところもありますよね。アプリのダウンロードが必須な場合は、その条件だけでイベントの参加者を減らしていることになります。

あくまでもメタバースを導入する目的は、新しいお客様と出会うため。それ以前にお客様が離脱してしまうと、導入した意味がなくなってしまいます。V-airであればアプリのダウンロードによる来場予定者の離脱がありません。

URLのクリックだけでメタバースに入れるのは、弊社で空間を活用することにおいて、非常に重要だと実感しました。

田中:URLのクリックだけで入れるメタバースサービスは他になかなかないので、そこに魅力を感じていただけて大変嬉しいです。

メタバースを勉強することで新たな顧客との接点につながった

田中:V-airを導入してから半年経ちますが、効果は出ましたか?

太田:「新規のお客様との接点づくり」と「顧客ロイヤリティの向上」で効果が出ていると思います。

メタバースを導入したことで、今まで弊社で実施してきた施策では接点が持てなかったような人と繋がれるようになりました。それこそ、スタートアップの方だったり、メタバースのクリエイター含め、興味がある人と出会えたのは良かったです。

スタートアップの方だと、限られた時間の中で仕事をしている方が多いので、オフラインの場所で何かイベントを開催するとなっても、参加するハードルが高いこともあると思うんですね。

ただ、メタバースだと、オンラインながらもオフラインのような臨場感が味わえるので、それもあってか、イベントに来てくれた方との関係性が築けるようになりました。海外から参加して下さった方もいて、メタバースで開催したから来てくれたんだと思っています。

また、メタバースを導入したことで、来てくれた方にもっと楽しんでもらうにはどうしたらいいんだろう?と考えるようになりました。

そうすると、toC向けのメタバース空間に入っていって、そこにいる人たちにメタバースのどこに魅力を感じているのか、どんなイベントが面白いと思うのか、またどんなイベントを主催しているのか、主催した際の良かった点・反省点などを聞くようになりました。

結果として、メタバースを導入しなかったら、会わなかった人たちと出会えるようになったことはかなり大きいと思います。

田中:メタバースを勉強することが新たな接点作りに繋がっていったんですね。

メタバースの特徴を活かして顧客ロイヤリティの向上に

田中:続いて「顧客ロイヤリティの向上」について具体的にどのような効果が出たのかお聞かせください。

太田:これまで、保険の契約が終わったお客様とはこちらからの情報提供・事故対応などで接点があったものの、一方通行のコミュニケーションが多かったように思います。しかし、メタバースを導入したことで、双方向のコミュニケーションが取れるようになり、顧客ロイヤリティの向上に繋がったのです。

例えば、メタバースで開催したイベントに来てくれた方とお話することで、新たな課題が見えてきたり、先方から今行っている施策について聞くきっかけになります。

その課題が弊社の知見で解決できそうであれば、解決策を提案しますし、スタートアップの方で「今エンジニアを探しているんだよね」といった人と「エンジニアの派遣サービスやっているんだよね」という人がいたらお繋ぎすることもあります。

メタバースに入って、何気ない会話をすることで、これまでは知ることができなかったお客様の課題を解決することにつながるんですね。

結果として、メタバースが既存のお客様との接点になっており、顧客ロイヤリティの向上に繋がっています。

田中:それはメタバースの特徴ですね。やはり、Zoomだとイベント後に1対1で話すのは難しいです。1対1で話すにしてもブレイクアウトルームを作らないといけないですが、顧客ロイヤリティ向上のために、そこまでやっている企業さんはそれほど多くないと思います。

声が遠くにいると小さく聞こえ、近くにいると大きく聞こえるというメタバースならではの特徴を活かしていますね。

太田:メタバースはZoomと比べて、仲良くなりやすいと思います。イベント後に3人で話していたときに、とある参加者の方がイベントのテーマに関する海外の論文を紹介してくれました。ただ、2人とも英語が読めなかったので、もう一方の参加者の方が「じゃあ翻訳エンジンで訳してきますね」って気軽に言ってくれたんです。

Zoomであればブレイクアウトルームを作って、海外の論文をチャット欄にURLかPDFで送ってもらい、各自で翻訳して終わりになると思います。Zoomだとメタバースのような気軽なコミュニケーションは取りづらいですよね。

田中:加えて、誰かが離席していて戻ってくる時に、アバターが近づいてくるから「この人戻ってくるな」と視覚的にわかるのもメタバースならではの良さだと思います。Zoomだと、離席から戻ってくると一瞬固まることはよくありますよね。そのように、Zoomよりもリアルに近いコミュニケーションを取れるのはメタバースの良さですね。

太田:はい、そう思います。イベント後、別々に話していて田中さんグループのところに戻った時にはすぐ戻ってきたことに気付いて下さって、引き続きの会話に参加させて貰えましたよね。ちなみに、翻訳をかけてくれた参加者の方とはその後オフィスが近いことが発覚し、ランチに行ってさらに仲良くなりました(笑)

田中:そこまで仲良くなっていたのは意外でした(笑)

今後V-airを使って実現したいこと

田中:最後に、今後V-airを使って実現したいことなど、展望は何かありますか?

太田:今使っているメタバース空間をスタートアップの集会所にしたいです。現時点では実現のために何が必要か悩んでいる段階なのですが、最終的には特に用事はないけど、ふらっと訪れることができるカフェみたいな場所にできたらいいなと思っています。

田中:スタートアップのコミュニティの一つになればいいですね。

太田:そうですね。今だと過去に来てくれた方とはメッセージアプリで繋がっているだけですが、V-airの中にメンバーリストみたいなのがあれば、さらに良くなると思います。

投稿者プロフィール

田中 大貴
株式会社Urth CEO
早稲田大学創造理工学研究科所属
早稲田大学創造理工学部建築学科を2021年3月卒業
大学では、建築学を専門としつつ、2018年4月からは早稲田大学で「ビジネス・アイデア・デザイン(BID)」をはじめとした商学部の授業を受講。 その後、文科省edgeNextプログラムの一つである、早稲田大学GapFundProjectにおいて2019年度の最高評価および支援を受け、起業。 現在は、大学院で研究をしつつ、「〇×建築」をテーマにwebサービスの開発、営業から、建築の設計及び建設物の運営やVR空間の設計に関するコンサルタントまで幅広い事業を行う。

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