「中途採用にメタバースを取り入れたいが、具体的な活用方法がわからない」とお悩みではないでしょうか?
本記事では、メタバースを使った中途採用のメリットや具体的な活用方法を事例を交えながら詳しく解説します。特に現職と並行して転職活動を進める中途求職者に対して、時間や場所の制約を軽減し、よりスムーズに企業とつながる手段としてメタバースがいかに有効かをご案内します。
メタバースサービス「metatell(メタテル)」を展開する株式会社Urthが監修した本記事は、採用活動の効率化と効果的な求職者とのマッチングを目指す企業に向けた実践的な内容となっています。ぜひ、自社の中途採用活動にお役立てください。
また、Urthのmetatell(メタテル)では実際に「メタバース採用」で活用できるメタバース空間をご提供しております。Z世代向けの採用活動で課題がある方はお気軽にご相談ください。⇒メタバース採用事例紹介資料の無料ダウンロードはこちら
メタバースでの中途採用とは?
メタバースとは、コミュニケーションができる仮想の空間です。一般的にオンラインゲーム=メタバースというイメージを持たれがちですが、さまざまな用途で使われています。もちろん、メタバース内でゲームを楽しむことはできますが、遠くの人とコミュニケーションできるSNSやビデオ会議のような使い方のほうが適しており、あくまでもコミュニケーションツールのひとつなのです。
メタバースについて詳しく知りたい方は「メタバース(仮想空間)とは?わかりやすく意味やメリットを解説」をご覧ください。
教育からアパレル業界まで幅広い分野で活用されており、採用活動でもメタバースが使われています。特に従来の採用活動で直面していた問題もメタバースを導入することで解決するケースも少なくなく、さまざまな企業から注目され始めています。
中途採用の場合、多くの求職者が現職で働きながら転職活動をしているため、面接や説明会のための時間を確保することが難しいことが課題です。メタバースを導入すれば、時間や場所の制約を大幅に軽減し、企業と求職者が都合の良いタイミングで面接できるため、効率的な採用活動が可能です。
また、オフィスを仮想空間に再現することで、求職者の好きなタイミングで見学できその企業で働く姿をより具体的にイメージできるのもメタバースならではの特徴です。
メタバースを活用した中途採用のメリット
メタバースを中途採用に導入することで得られるメリットは以下の5つです。
- 企業文化や職場のリアルな雰囲気を伝えやすい
- 忙しい中途求職者にも柔軟な対応が可能
- 地理的な制約を超えた採用活動が可能
- 若い世代やITリテラシーが高い人材が集まりやすい
- 横のつながりが形成しやすく離職を防げる
それぞれ詳しく解説します。
企業文化や職場のリアルな雰囲気を伝えやすい
メタバースは、3Dの立体的空間であるためZoomなどの従来のツールよりも企業文化や職場のリアルな空気感を自然に伝えることができます。求職者はメタバース上でオフィスの雰囲気や社員同士のコミュニケーションを直感的に体験でき、入社後の働く姿がイメージしやすくなります。これにより、企業への理解が深まり、入社後のギャップが軽減されるため、早期離職の防止にもつながります。
忙しい中途求職者にも柔軟な対応が可能
中途採用では、現職の合間を縫って転職活動を進める求職者も多く、訪問面談や決まった時間に合わせた面談は負担になりがちです。その点、メタバースを活用すれば、求職者は自宅や勤務先の空き時間に参加できるため、スケジュールに合わせた柔軟な対応が可能です。
さらに、アバターでのやり取りは画面越しの緊張感が少なく、リラックスして自分のスキルや経験を自然に伝えやすくなります。こうした特性により、求職者の企業理解が深まり、より良いマッチングへとつながります。
地理的な制約を超えた採用活動が可能
遠方や海外に住む転職者との面談が難しい場合でも、メタバースを活用すれば自宅や現地から参加できるため、手軽に面談が可能です。たとえば、国内の地方在住者や海外在住のグローバル人材も気兼ねなく参加できるため、「まず話を聞いてみよう」という応募への心理的なハードルが大きく下がります。
また、異なるタイムゾーンの候補者ともメタバース上で柔軟に面談時間を調整しやすいため、国際的な経験やスキルを持つ人材との接触機会が格段に広がります。これにより、企業は地理的な制約を超えた多様な候補者層とつながり、最適な人材を見つけやすくなります。
若い世代やITリテラシーが高い人材が集まりやすい
メタバースは、特にデジタルスキルや情報感度の高い人材、そして若い世代が注目しているツールです。新しい技術に興味を持ち、最新トレンドに敏感な層が集まりやすいため、ITリテラシーの高い人材を自然に引きつけることができます。こうした先進的な採用手法を通じて、企業のイノベーションを支えるフレッシュな人材の採用が期待できます。
横のつながりが形成しやすく離職を防げる
派遣業界や客先常駐が多い業種では、社員が同じ空間で過ごす機会が少なく、社内での帰属意識や一体感が生まれにくい傾向があります。この孤立感や連帯感の欠如は、離職リスクを高める要因です。
メタバースの活用により、社員はバーチャルオフィスで同僚とリアルタイムに交流でき、孤立感によるストレスが軽減されます。また、アバターで現実に近い双方向のコミュニケーションがとれるため、Zoomよりリラックスした会話がしやすくなります。
特に人間関係が離職の原因となりやすい中途社員にとって、仮想空間での交流は職場への信頼感を高める効果が期待されます。メタバースを通じた交流の場を設けることで、社員の帰属意識が強まり、長期的な離職防止につながります。
Urthのmetatell(メタテル)では上記5つのようなメリットを感じていただける「メタバース採用」空間をご提供しております。採用活動で課題がある方はお気軽にご相談ください。⇒メタバース採用事例紹介資料の無料ダウンロードはこちら
中途採用でのメタバース活用事例
実際に、中途採用でメタバースを活用した事例はすでにあります。METANAVIの「メタバース就活イベント」や 株式会社Aww、株式会社シェルパなどの企業が中途向けにもメタバースを活用しています。しかし、具体的な効果や実績は公開されておらず不明でした。そこで、今回は弊社で実施した中途採用で効果のあった・中途採用でも応用できるメタバース活用事例を紹介します。
事例は以下の3つです。
それぞれ解説します。
有限会社土佐黒潮水産
高知県高知市に本社を置く有限会社土佐黒潮水産は、カツオの魅力を全国に伝えるメタバース空間を構築し、実店舗と同じ空間を再現しました。メタバースを導入したことによって、若者へのリーチが増え、中途採用にも効果がありました。この取り組みで実際に1名の中途社員が東京で入社しています。
大阪労働局
メタバースを利用してハローワークを仮想空間内に再現し、相談に対する心理的なハードルを下げる取り組みを行いました。この取り組みにより、参加者の相談率が向上し、就労意欲のある人々がメタバースを通じて気軽に情報を得られる環境が整いました。想定を上回る4000人以上の方が利用するという中途採用活動に良い影響を与えた事例です。
イベント設営会社 A社
イベント設営会社A社では、著作権の問題で求職者に訴求できなかった舞台製作の裏側をメタバースで再現しました。これにより、イベント運営のスケールや達成感を伝えることが難しかった課題を解決し、仕事の魅力をより伝えやすくなりました。
この取り組みにより、中途採用の応募者に対して説明する手間を減らし、効率的に情報を伝えることができています。また、メタバース上のイベント設営現場をアバターを通して見学できるため、働くイメージが湧き、入社前後のギャップによる離職を未然に防ぐ役割も担っています。
中途採用におけるメタバースの使い方
上記の事例以外でも、中途採用に適したメタバースの使い方を紹介します。中途採用に適した具体的な活用方法は以下の3つです。
それぞれ解説します。
会社説明会
メタバースを活用してバーチャルな企業説明会を開催することで、遠方や在職中の求職者が参加しやすくなります。求職者は自宅からでもオフィスの雰囲気を体感でき、企業文化に関する深い理解を得ることができます。特に中途採用では、具体的な職場環境や働き方を理解することが重要なため、メタバースを使うことで求職者に現場で会社説明会を受けたようなリアルな情報を提供することが可能です。
オフィス・工場見学
中途求職者は既に業界経験があることが多く、入社後の職場環境についてシビアに考えます。メタバースを活用してバーチャルオフィスや現場見学を提供することで、求職者は物理的に訪問することなく、職場のレイアウト、雰囲気、設備などを確認することができます。これにより、職場環境のイメージや企業への理解が深まり、入社後のミスマッチを防ぐことが期待できます。
また、コールセンターや営業などの他社の守秘義務情報を取り扱う部署は、実際に見学することは難しく写真やイメージ動画だけでの説明になっていました。しかし、メタバースなら現実のオフィスと同じものを仮想空間上に再現できるため、より具体的にそこで働くイメージを持つことができます。
配属予定先の社員との交流の場
入社前に新しい職場のメンバーと仮想空間で交流することは、中途求職者にとって重要です。中途の場合、どの部署に配属するかはある程度決まっています。そのため、事前に配属先の社員との交流をすることで、配属先の仕事内容の解像度も上がるでしょう。
メタバースを利用すれば、入社前にチームメンバーとのコミュニケーションをカジュアルに行うことができ、入社後にスムーズに職場に溶け込むための準備ができます。これにより、新しい職場への適応が容易になり、早期の戦力化が期待できます。
Urthのmetatell(メタテル)では上記のような「メタバース採用」で使っていただけるメタバース空間をご提供しております。Z世代向けの採用活動で課題がある方はお気軽にご相談ください。⇒メタバース採用事例紹介資料の無料ダウンロードはこちら
メタバース導入の注意点
メタバースを活用することで、これまでアクセスが難しかった多様な求職者層にリーチできるようになり、企業は地理的・時間的な制約を超えた中途採用が可能になります。自社でも、中途採用の課題をメタバースで解決できるかもしれないと考えている方もいるでしょう。
しかし、他社が採用でメタバースを導入しているからといって、どの企業でも同じように効果が得られるとは限りません。メタバースを導入する際には、以下の7つの点に留意することが重要です。
- 使いやすさとサポート体制:中途の求職者はメタバースの操作に不慣れな場合もあります。直感的で使いやすいシステムを選ぶか、初回のサポート体制を整え、操作が難しくないよう工夫しましょう。
- 技術インフラと環境依存リスク:インターネット環境やデバイスのスペックが不十分だと、参加が難しくなる可能性も。低スペックでも対応可能なシステムや、候補者がスムーズに接続できるサポートが必要です。
- プライバシーとデータセキュリティ:メタバース上での面談や交流では、個人情報やデータ管理が重要です。データセキュリティがしっかりしたプラットフォームを選び、候補者情報を安心して管理できる体制を整備しましょう。
- コミュニケーション方法の工夫:アバターを通じた会話は、実際の対面と異なるため、候補者が安心して話せるような雰囲気作りが必要です。表情や反応が見えにくい分、柔軟で丁寧な対応を心がけることで、候補者が自分のスキルや経験をリラックスして伝えやすくなります。
- システムの安定性と障害対応:インターネットを介したメタバースには、システムの不安定さによる問題も生じることがあります。大事な面談で障害が発生しないよう、信頼性の高いシステムを選び、障害発生時の対応策を準備しておくことが大切です。
- コンテンツの工夫:メタバースならではの魅力を活かし、単なる説明にとどまらず、双方向のコミュニケーションやシミュレーションを取り入れ、候補者の関心を引きつけましょう。職場体験や職務のシミュレーションを通じて、候補者が実際に働く姿を具体的にイメージできる環境が理想です。
- コストと効果の見極め:メタバース導入には一定のコストが伴います。初期費用と運用コストが採用成果にどの程度つながるかを慎重に見極め、費用対効果を確保しましょう。
これらの注意点を踏まえて導入を進めることで、中途採用の成功に向けたメタバース活用が期待できます。
株式会社Urthでは、すでにメタバースを使用した採用活動のノウハウが溜まっているため、導入コストとリターンについて具体的にご案内できます。自社でメタバースを導入した場合、どれくらいのコストがかかりリターンが得られるのか気になる方は、こちらからご相談ください。
中途採用活動にも対応できる「metatell」
中途採用は年間を通して行われることが多いため、単発よりも長期的に利用できるメタバースサービスが求められます。弊社の「metatell(メタテル)」は、こうしたニーズに応えるためのメタバースです。
「metatell(メタテル)」は、Webブラウザからアクセスできるため、特別な機器などは不要で、スマートフォンひとつで手軽に参加が可能です。デバイスの制約を気にせず利用できるため、参加者や企業側の負担も軽減されます。
また、企業の個別ニーズに合わせたオーダーメイドが可能で、充実したサポート体制を備えています。テスト運用を通じて安定性を確保し、導入後の修正・改善も柔軟に対応可能です。リソースの確保が難しい3DCGデザイナーに頼らず、建築デザイナーを活用することで、コストの削減にもつながっています。
メタバースを活用した中途採用について、より詳しい情報や具体的な導入方法をご検討の方は、ぜひ資料をご覧ください。実際の運用事例や効果的な活用ポイントを含んだ詳細な資料をご覧いただき、自社の採用活動に役立つヒントを見つけてください。資料のダウンロードはこちらから可能です。
まとめ:メタバースで求職者との最適なマッチングの実現
本記事では、メタバースが中途採用においてどのように活用できるかについて解説しました。中途求職者が現職の合間に効率的に転職活動を進められる環境づくりとして、メタバースは非常に有効です。求職者と企業の双方にとって、時間や場所の制約を大幅に削減し、柔軟で効率的な採用プロセスを実現します。
中途採用は、即戦力が求められるがゆえに、企業の文化や働き方とのマッチが欠かせません。メタバースを使えば、リアルな職場体験やバーチャルな交流を通じて、そのフィット感を事前に確かめることも可能です。求職者にとっても、入社後に「こんなはずじゃなかった」というギャップを防ぎ、長期的な活躍を望める人材の確保に役立ちます。
これからの中途採用において、企業はただの求人募集だけでなく、求職者に「企業で働くイメージを体感」させることが求められるでしょう。メタバースはその舞台装置として、採用の未来を切り開く大きな武器となります。
中途採用において、即戦力を効果的に引き寄せたいと考えている企業の皆様は、ぜひメタバースの活用をご検討ください。導入に関する具体的なアドバイスが必要な際は、2020年から法人向けのメタバースサービスを展開している株式会社Urthまでご相談ください。私たちのノウハウをもとに、貴社に最適なメタバース採用の形をご提案いたします。
更新日:2024年11月13日
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