不登校の生徒は年々増加し、子どもが学ぶ場所の選択肢を増やすことが重要視されています。その新たな教育の場としてメタバースが採用され始めました。果たしてメタバースは本当に不登校の解決策となるのでしょうか?
本記事ではメタバースが新たな教育の場として適しているのかについて事例も含めて詳しく解説します。最後にはメタバースを教育ツールとして提供できる企業を3社紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
メタバースとは
メタバースはインターネット上の仮想空間のことを指し、メタ(超越)とユニバース(宇宙)を組み合わせた造語として扱われています。自分の分身であるアバターを操作し、同じ空間で他の人と交流できるのが特徴です。
身近な例だと「あつまれ どうぶつの森」や「Minecraft(マインクラフト)」、「Fortnite(フォートナイト)」など、ゲームで採用されることが多いです。
メタバース登校とは
メタバース上に作られた学校へ生徒がアバターを使用して登校することをメタバース登校といいます。
文部科学省が2020年度に行なった調査によると、不登校の児童生徒は年々増加していることが判明しました。2020年度には小・中学校の不登校児童生徒数は196,127人にまで達しています。年々増加する不登校の児童生徒に対して、メタバース登校は新しい学びの選択肢として誕生しました。
メタバース登校は従来のオンライン学習と異なり、生徒同士が同じ空間を共有して学ぶことができます。実際の学校と近い学習体験ができるのも魅力の1つといえるでしょう。
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メタバース登校が不登校の生徒に向いている理由
メタバース投稿が不登校の生徒に向いている理由として以下の3つを紹介します。1つずつ詳しく見ていきましょう。
- 気軽にコミュニケーションができる
- 失敗への抵抗を減らせる
- ゲーム感覚で楽しく学べる
気軽にコミュニケーションができる
実際の学校生活では、クラスの生徒たちと馴染めなかったり、先生との相性が悪いなど人間関係が原因で不登校になる生徒の割合は年齢を重ねるごとに増えていきます。
積極的にコミュニケーションを取ることで人間関係はある程度改善できるのですが、対面で他人と話すのが苦手な生徒も多いでしょう。
そこでメタバースは、他人と気軽にコミュニケーションが取れるよう手助けをしてくれます。メタバース上であれば、アバター越しで話しかけるので心理的ハードルを低くでき、対面で話すのが苦手な生徒でも気軽にコミュニケーションを取ることが可能です。
さらに授業ではアバターを使用することで、生徒からの質問が増えたという事例もあり、能動的な学習「アクティブラーニング」の取り組みとしても期待されています。
失敗への抵抗を減らせる
不登校の原因として、学校の授業についていけなかったり、テストで点数を取れなかったりと失敗経験から学校に苦手意識を持ってしまうことが挙げられます。
従来の学習方法だとテストで高い点数を取ることを前提として授業が進められるので一発勝負でミスをしないことが求められていました。
しかし、メタバース上であれば何度でも挑戦できます。例えば1度失敗したらやり直すのに時間がかかる理科の実験は、メタバース上なら失敗しても時間をかけずにすぐやり直せます。失敗をもとに次はどうすれば成功するのかと失敗から学びを得る体験を重ねることで失敗への抵抗を減らせるのです。
ゲーム感覚で楽しく学べる
メタバース上の授業であれば現実ではできないような学習体験ができます。例えば、宇宙について学ぶ授業であればメタバース上に宇宙を再現し、その中で学ぶことが可能です。
クイズ番組のように正解したら派手なエフェクトを演出したり、逆に不正解の場合自分の体力ゲージが減ってしまうなどもできます。
授業に興味を持てない生徒でもゲーム感覚で学べる内容であれば、授業を受けるモチベーションになり、生徒の学力向上につながるでしょう。
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メタバースを活用した教育サービス
メタバースを活用した教育サービスはすでに始まっています。今回は不登校の生徒に向けて作られた教育サービスを2つ紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
- room-k
- メタバ塾
room-k
NPO法人カタリバのオンライン不登校支援プログラム「room-k」は今回取り上げたメタバース登校の第一人者としてサービスを開始。先生やクラスの友達と合わない生徒やコロナ禍で自主休校せざるを得ない家庭、発達障害で周りの生徒と馴染めないなど、何らかの理由で登校することが難しい生徒のために作られました。
臨床心理士や社会福祉士などの専門的な知識を持ったスタッフが、生徒一人一人に合わせた学びを提供しているのが特徴です。時間割を生徒の学習状況に合わせて作成してくれるので、生徒も自分のペースにあった勉強ができます。
オンラインの無料相談窓口やオンライン保護者会など教育以外のサポートも充実しているのはroom-kの魅力といえるでしょう。
メタバ塾
メタバ塾は不登校専門のオンライン家庭教師サービスです。ゲームとメタバースを通して、子どもたちが新しい可能性に出会う場として提供されました。
Minecraft(マインクラフト)やFortnite(フォートナイト)などのゲームを軸にした教育が特徴で、宇宙ステーションを体験してみたり、車を作ってカーレースをしたりと現実では行えない体験ができます。
不登校の原因として捉えられがちなゲームを教育に上手く転用した事例といえるでしょう。また、生徒の活動内容をレポートでまとめてくれるので保護者も子どもが何について学んでいるのか分かり安心して利用できます。
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教育向けのメタバースを提供している企業
メタバースと一口に言っても、ビジネスに向いているものやエンタメに向いているものなどさまざまな種類があります。なので、メタバースを導入するときに依頼する企業選びは非常に重要です。
今回は教育向けのメタバースを提供できる企業を3社ピックアップしましたので、依頼する企業選びの参考にしてください。
- 富士ソフト
- 株式会社テンアップ
- 株式会社Urth
富士ソフト
富士ソフトが提供するメタバース教育ツール「FAMcampus」はオンラインでも生徒が楽しくコミュニケーションできるようにと開発されました。
オンライン授業だと、授業が始まる前の雑談といった何気ない会話ができませんでしたが、FAMcampusを使用すればアバター同士で気軽に会話を楽しめます。
また、集団授業用の教室と個別授業用の教室が用意され、生徒の気分に合わせて学ぶ場所を変更できます。オンラインでは難しかった気分転換が実現できるのは自由度の高い空間を作れるメタバースの特徴といえるでしょう。
株式会社テンアップ
生徒や先生の顔が見えるメタバース「VRschool」を提供する株式会社テンアップ。メタバース上でも顔が見えるので生徒の細かな仕草や表情を読み取ることができます。画面越しということから対面で話すのが苦手な生徒でも安心して現実に近いコミュニケーションが可能です。
VRschoolでは課外授業として生徒たちがメタバース上の公園に行き、太陽の動きを学ぶ授業が実施されました。授業内容に応じて太陽の位置や日時を変更できるので、生徒は教室で学ぶよりもリアルな体験を味わえます。
株式会社Urth
株式会社Urthはプロの建築家が設計することで現実に近いメタバースを再現できる「V-air」を開発しました。
V-airはURLから手軽にアクセスできます。アプリのダウンロードや会員登録が不要なため、パソコンが苦手な生徒でもすぐにメタバースを楽しめます。また、VRデバイスとの連携も可能です。生徒に臨場感を味わって欲しい授業のときにはVR、テキストベースの授業のときにはディスプレイといった授業内容に応じて学習方法を変更できます。
V-airは現実と同じ教室をメタバース上で再現できるので、生徒はいつもと同じ感覚で授業を受けられるでしょう。
V-airを教育サービスとして利用したい方はコチラからお問い合わせください。
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まとめ
メタバース登校はアバターを使用することで、自分の顔を見せずに登校できるので心理的に通いやすいことが特徴です。心理的なハードルを低くして、不登校の生徒でも学びやすい環境づくりを目指すことは子どもの教育の機会を広げることにもつながります。
それぞれの生徒に合った学習方法を柔軟に対応できるメタバースは今後も拡大していくでしょう。メタバースについて詳しく知りたいと思った方は、以下のリンクから株式会社Urthのメタバースの活用事例も含めて分かりやすくまとめた資料を入手できます。ぜひご覧ください。
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