【メタバース×小売】V-airは中小企業が大企業に対抗できる一つの手段

歯科医療に携わるすべての人へのお役立ちを目指し、歯科医院の開業時のサポートや歯科医療機器の販売、イベントの開催などを行っている株式会社橋本歯科商店(以下:橋本歯科商店)。

これまでは主に歯科医療に携わっている人に向けてビジネスを展開していましたが、あまり知られていない良い商品を知ってもらいたいと思い、新たに一般の方にも商品を販売するということで、V-airの導入に至りました。

そこで、今回はV-airの導入を主導された橋本歯科商店の代表取締役である林康司さまと部長の林達也さま、本プロジェクトを担当したUrthの田中大貴がこれまでを振り返ります。

自社が本当におすすめしたい商品を紹介するのはどうしたらいいのかを考えた

株式会社橋本歯科商店 代表取締役 林康司さま

田中:橋本歯科商店はV-airをもう一つの商品紹介の場として使っていますよね。まずはご相談いただいた2022年12月に抱えていた課題感を教えてください。

達也:歯の健康に興味がある人向けにオンラインでも商品を販売していますが、よく売れるのはやはり有名メーカーのもの。有名ではないけれど、弊社が自信をもっておすすめできる安くて良い商品を、一般の方にどのように知ってもらえるか、というのが当時の課題でした

田中:Urthにお問い合わせいただく前にはどのような取り組みをしていたのですか?

康司:正直申し上げると、何も取り組みはしていませんでした。というのも、私たちはずっと歯医者さんを支える縁の下の力持ちで、表舞台には立ってこなかったからです。

一般の方に商品を販売するのは基本的に歯医者さんです。ただ、歯医者さんの本業は商品を売ることではなく、歯の治療をすること。歯医者さんが商品を売るときは、一般の方に求められたときのみです。

その状態では、安くて良い商品ではなく、有名メーカーのものが選ばれることは変わらず、本当に良い商品が世に広まっていきません。

歯科業界や歯の健康に不安がある人のことを真剣に考えると、この状態をなんとか変えなければと思いました。

私たちであれば、歯や販売する商品に対して正しい知識を持って、一般の方に本当に良い商品を販売することができるのではと思い、解決策を探すようになりました。

V-airはプラットフォームに依存せず、世界観を自由に作れる

株式会社橋本歯科商店 林達也さま

田中:そのような中で、なぜ解決策としてメタバースを選ばれたのでしょうか?

康司:理由は大きく2つあります。ひとつ目の理由は、これから先、メタバースが流行ったときに先行者優位を持てると思ったからです。何かが主流になる前に取り組まれた企業は、その業界においてトップに立っています。

例えば、通信販売が始まったときに主流になるだろうと考え、他の企業よりも先に取り組んでいたところは、現在は通信販売を代表するような会社になっています。

何かが流行るときに出遅れたことが二度や三度ではないので、メタバースが流行り始める前から取り組んで、ノウハウを蓄積しておき、競合企業よりも優位性を持っておきたいというのがひとつ目の理由です。

2つ目の理由は、私がゲーム好きで、プライベートでメタバースを楽しんでいたからです。本来であれば選択肢をいくつか出して、導入するメリットが一番大きなものを選ぶべきですが、私はまず導入してからメリットを持たせていくという、行動ファーストで動いています。

いつか自分の空間を持ちたい、メタバースを試してみたいという思いが強くあったので、メタバースを選びました。

田中:そのような中でUrthを選んでいただいた決め手となったのは、どのような理由からでしょうか?

達也:メタバースサービスの候補探しは私が行いました。メタバースの導入には相当な費用がかかることは代表から聞いていたので、弊社の予算で導入ができる会社を選んだところ、候補として挙がったのがUrthでした。

お話を聞いたところ、低価格でメタバースを導入できることに加えて、特に魅力を感じた部分は、デザインや機能がシステムに依存しないことです。メタバースを導入しようと考えた当初は、クラスターやバーチャルマーケットのようなSNS型のメタバース内に店舗を出店するしか方法はないと思っていました。

SNS型のメタバースは、サービスが栄えているときは恩恵に預かれますが、反対に廃れてしまうとメタバースを作った意味がなくなってしまいます。

その点、V-airは自社でメタバースを持てるため、サービスの流行り廃りに左右されない部分が良いと考えました。

康司:私が魅力に感じたのは、自社の世界観が自由に作れることです。メタバースの世界観は空間やアバターに左右されると感じています。

弊社は子どもにも楽しんでもらえるような空間にしたかったので、スプラトゥーンのロビーのような空間を作っていただきました。アバターはロボットにしています。

もしSNS型メタバースを利用していた場合、これほど自由に作ることはできなかったでしょう。なぜなら、サービスの世界観に合わせる必要があると思っているからです。

遊園地にビジネス用の会議室があると、世界観が崩れますよね。それと同じで、メタバースのサービスそれぞれにも世界観があると思っています。世界観と違うものを作っても来てくれる人は少ないでしょう。

それならば、自社の世界観を自由に表現できるほうが良いと考え、Urthにご相談しました。

メタバースに関心がない人に興味を持ってもらうには、体験してもらうのが大切

Urth 田中

田中:弊社も様々な企業が抱いている思いやコンセプトを伝えられるようにしているので、その点を魅力に感じていただけたのは非常に嬉しいです。そこから、V-airを導入するときに、社内の他の人から懸念点や抵抗はなかったのでしょうか?

達也:懸念点や抵抗を通り越して無関心でした。代表と部長がなにかやってるくらいの温度感だったと思います。

ただ、導入するからには会社のすべての人たちにメタバースを使って何かをやって欲しいという願いもあるので、どのようにして関心を持ってもらうかが課題でした。

田中:関心を持ってもらうためにどのような取り組みをされたのでしょうか?

康司:田中代表とお話したときに「スタートとして自社を知っている人にアプローチするのがいいですよ」というアドバイスをいただいていたので、そこからスタートしました。

ただ、これは私が当初イメージしていたメタバースとはかけ離れていたものです。最初は趣味で楽しんでいたこともあり、メタバースの派手な部分しか知らなかったので、全国の人に届けられるようなコンテンツを作っていかないといけないと思っていました。

ただ、そうなると私一人では動かすことができないので、新たに人を雇わないといけなくなりますし、運営していくための費用もかかります。弊社はそのフェーズにはいません。

そう考えると、田中さんがおっしゃったことは間違いないだろうなと思い、まずはV-airで社員向けのセミナーを開催することから始めました。

多くの社員は、Webサイトを見るのと同じようなものだと思っているかもしれません。V-airに入ったときに、雑談ができるなど、メタバースならではの特徴を感じて「あ、これ面白い」と実際に味わっていただきたいですね。

田中:そこが一番大切だと思います。社内での理解を深めてもらうのに重要なのは、一度使ってもらうことです。ぜひ、弊社のセミナーなどをご活用いただきながら、社内の理解を深めていただければと思います。

V-airは低コストで本当に良いと思っているものを紹介できる

田中:実際にV-airを導入して感じたことがあれば教えてください。

康司:私が良いと思ったのはカスタマイズ性の高さです。メタバース空間に置きたいと思った物を自分で作って置けたり、置く場所や角度も自由に選べるのは魅力に感じています。

ただ、自分でカスタマイズすることの難しさも感じました。例えば斜めのオブジェクトに画像を貼り付けたいと思った場合、三次元なので角を合わせて貼り付けるのが非常に難しいです。

田中:他社のメタバースサービスだとカスタマイズ性が低いかわりに、自分で作業がすることがないので、それはV-airならではの難しさですね。そういった作業として難しい部分は、Urthのカスタマーサクセスにご依頼いただくことも可能です。

康司:カスタマイズすることで、来ている方を優先に空間を作らなければいけないことは新たな学びでした。

例えば画像を置くときでも、通るときにいかに見やすいかを重視する必要があります。自分では斜めに置くほうがかっこいいと思っても、結局見られなければ意味がありません。

それに気づいてからは、メタバースに来られた方が見やすいかを考えながら作っていました。

達也:私としては、V-airは中小企業にとって大企業に対抗できるものだと思っています。資本力のある企業もV-airを導入しているかもしれませんが、我々のような担当者が1~2名の企業にこそV-airは向いていると思います。

これまでは、中小企業がお客さんに本当に良いものを知ってもらう場として、リアルの店舗を出したり、展示会でブースを出したりと費用をかけなければいけませんでした。

ただ、メタバースを利用することで、リアルとはいかずとも、非常に近い形で商品の紹介をお客さんにすることができます。今までは場所や日時が限定的にしか届けられなかったメーカーや専門家の言葉を気軽に届けられるのは、小さい会社にとって、大きなチャンスです。

今までいいものを取り扱っていたのにチャンスに恵まれなかった企業が、どんどん成長できるための良いツールではないかと思っています。

また、費用や仕様においてもV-airは中小企業向きです。今回メタバースを導入するにあたり、様々な企業を調べましたが、大企業でないと戸惑ってしまうような金額設定でした。ただ、V-airはそれほど費用をかけずに導入できたので、そういった面からみても、非常に中小企業向けではないかと思います。

田中:メタバースを持つことで、今までのWebページとは違った情報の伝え方ができるようになり、持ち前の営業力や知識を活かせるようになるのは、非常に嬉しいですし、頑張っていただきたいと思います。

来てくれる人にメリットを持たせるのが収益化の第一歩

田中:現在は社内にしか公開していません。これから一般の方にも公開しますが、どのような数字を確認していきますか?

康司:通信販売の売上向上のためにV-airを導入したので、公開後どのように売上が伸びていくかは確認します。ただ、公開直後は、どれだけの人が来てくれるかを特に確認しなければいけません。まずは、メタバースの中で商品を知ってもらうことを注視しています。

メタバースにより多くの方が来てくれるようにECサイトのクーポンとの連携なども考えています。例えば、弊社や他の通販サイトで使えるクーポン目的で来てくれたとしても、まずは良いと思います。

お客さんに「通販サイトでお得にお買い物ができるクーポンがもらえる」というメリットを持たせて、繰り返し来てくれる状態を作っていくのが収益化の第一歩です。V-airを公開してからは、弊社の通信販売でどれくらいの人がクーポンを利用して購入したのか、その数字を追っていく必要があると思います。

知らない人が話す仕組みと業務効率化を目指す

田中:最後に、V-airを使った今後の展望があれば教えてください。

康司:知らない人同士が話すような仕組みを作っていきたいと考えています。コンテンツとして、ゲームは必ず用意したいです。それも一人でクリアするようなものではなく、複数人でクリアするオープンワールドのようなものを作れば、自然と会話が発生するのではないかと考えています。

ゲームをただ用意するのではなく、ゲームをクリアすることで、弊社や他の通販サイトで使えるようなクーポンを入手できたり、弊社限定のアイテムやアバターの服がもらえたりといったことをやっていきたいです。

達也:今後は業務効率化にも使用していきたいです。例えば、産休や育休を取る人が出たときに、出社日数が減ってしまうので給料も減ってしまいますし、他の人が代わりにその人の仕事も行うので、産休や育休を取った人が会社に居づらくなってしまいます。

ただ、メタバースで仕事ができるようになれば、リアルの会社に出社する必要がなくなるので、産休や育休を取るときの懸念点がある程度は払拭されると考えています。

営業においても、メタバースで打ち合わせなどができるようになれば、より業務を効率化することが可能です。そのため、ぜひ社員の方にはメタバースを体験してもらったうえで、なにか新しいことにぜひチャレンジしてもらいたいです。


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