【社会課題解決×メタバース】顧客の交流の場となり新規事業が生まれる

SDGs・ESG経営の浸透・実装や脱炭素経営の促進を目指す株式会社文化資本創研(以下文化資本創研)。社会課題の解決を掲げる企業とその課題解決に活用できる技術・知識を有している研究者をマッチングさせる取り組みを行っています。

導入前までは、両者をマッチングさせるために直接展示会に足を運んだり、大学に顔を出したりとなど、対面での施策が大半で人海戦術に頼っていたとのこと。もっと効率よく両者がマッチングしやすい場をつくりたいと思い、採用したのがメタバースサービスのV-airでした。

今回はメタバースの導入を主導された文化資本創研の澤さまと本プロジェクトを担当したUrthの田中大貴がこれまでの取り組みを振り返ります。

社会課題解決を目指す企業と研究者の交流の場としてメタバースを導入した

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株式会社文化資本創研 澤さま

田中:文化資本創研は、研究者と事業者を繋ぎ、SDGsやESGなどの社会全体が抱えている課題を解決させるきっかけを提供する取り組みをしている企業ですよね。その社会課題を解決する手段として、なぜメタバースを導入しようと思ったのかをお聞かせください。

澤:企業と研究者が交流する場をつくるために、メタバースを導入しようと思いました。私たちの取り組みは、社会課題の解決を目指す企業と課題解決に繋がりうる研究をしている大学や教授をマッチングさせることです。

今までは、企業も大学も知りえる範囲のキーワードでのWeb検索や展示会以外では、どこで協力するパートナーを見つけるかわからない状態でした。

企業側は、自分たちの社会課題を解決するための技術をどこで探せばいいかわからない。大学側も、教授の研究レポートや論文をGoogleなどの一般的な検索エンジンではなく、研究業界の専門のプラットフォームに公開していたりするので、いい情報・技術があったとしても見つけてもらえない状態でした。

そこで、文化資本創研がイベントや大学に足を運んで、企業と大学の相性が良さそうなところを見つけ、マッチングさせてきました。

しかし、この方法では、企業と大学が共同研究しても1対1の関係で終わってしまいます。社会課題に対して、よりスピーディーにより大規模に影響を与える技術を開発するには、複数の企業・学校が協力する必要があります。

そのためには、知られてない科学技術をどんどん公に知ってもらわないといけません。例えば、世間的にはまだ知られてない技術でも、万博のような大規模なイベントに出展すれば、自ずと世界中から注目されます。

ただし、万博といえど想定来場者数は3,000万人程度。できるだけスピーディーに社会課題の解決につながる技術の実装を目指す我々としては、もっと多くの人に知ってもらう場所が必要だと思いました。

さらに、万博のようなオフラインのイベントだと、準備にかなりの時間がかかりますし、人手も必要になります。

その解決策として、メタバースに目を付けました。メタバースというプラットフォームを我々が用意することで、オフラインよりも多くの人にアクセスしてもらって、認知や交流の機会を増やせると思ったのです。

メタバースを活用することで、認知や交流の機会が増えれば、社会課題解決につながる技術もスピーディーかつ広範囲に影響を与えられると考えています。

田中:交流の場を提供するならオフラインでのイベントを開催することもできたと思います。しかし、それだと時間や場所、人手の制限がある。そこで、解決策としてメタバースを選んだとのことですが、なぜメタバースという選択肢が出てきたのでしょうか?

澤:メタバースという技術自体は、元々知っていました。Facebookが社名をMetaに変更したニュースを見て「世間でもメタバースが認知されるようになった」と思い、このタイミングならメタバースを活用できるかなと考え始めました。

V-airはアクセス性の高さ、低コストで利用できるのが魅力

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Urth 田中

田中:メタバースを導入するとなれば、V-air以外のサービスも検討していたと思います。数あるメタバースサービスの中で、なぜ弊社のV-airを導入しようと思ったのかを伺いたいです。

澤:まず、V-airを知ったきっかけは、田中さんが出演していたYouTube番組からでした。そこからV-airを調べ、弊社が求めるメタバースサービスかもしれないと思い連絡しました。

我々が求めるメタバースサービスのポイントは、アクセスのしやすさとコストの低さ。V-airを導入する前にはほかのメタバースサービスを検討したのですが、この2つのポイントをクリアするものは、あまりなかったと思います。

ほかのメタバースサービスだと、利用するにはアプリのダウンロードをしないといけないので、アクセスするハードルが高いという問題もありました。

私たちの顧客は、企業の社員から大学の教授まで幅広い年齢層、役職の方が対象です。そういった方たちを取りこぼさないためにも、メタバースへのアクセスのしやすさは重要になってきます。

V-airはアプリのダウンロードをせずに、URLをクリックするだけでメタバースにアクセスできます。PCだけでなくスマホでも利用できますよね。このアクセスの手軽さは、顧客の取りこぼしを防げると思いました。

ほかのメタバースサービスと比べて導入・ランニングコストが低いのも、V-airを導入した理由のひとつです。

建築士がメタバース空間を設計することでコスト削減につながる

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田中:コストを低くできた要因とも関係しますが、メタバースの設計をゲームクリエイターではなく、建築デザイナーにお願いできる所も弊社の強みの一つです。今回、建築事務所の方に発注されていかがでしたでしょうか。

澤:ゲームクリエイターに依頼するとしたら数が限られてくると思います。なかなか依頼できないこともあるでしょう。その点、V-airだと建築デザイナーに依頼できるのはメリットに感じました。

例えば、ゲームクリエイターが制作したメタバースを導入したあとに「やっぱりここのデザインを変えたい」となってもすぐに変えられなかったり、追加で多額の費用が発生したりすると聞いたことがあります。

V-airの場合、建築デザイナーに依頼から制作まで担当していただいたので、スムーズに対応していただきました。

加えて、自分たちでも、ある程度カスタマイズできるところもメリットだと思います。他のサービスは、都度頼まないといけないことが多く、少しの修正でも手間が発生してしまいますが、V-airはその手間が発生しませんでした。

田中:おそらく今回初めて建築の方に依頼されたと思います。実際に体験してみていかがでしたか?

澤:それほど要件を提示しなくても我々の言葉を汲み取って動いてくれている印象でした。普通は、要件の提示や制作側とのイメージの擦り合わせなどで時間がかかるものですが、ものすごくスピーディーに進められました。

田中:建築事務所の皆さんは世間のイメージだと、芸術家のようなイメージが強いと思いますが、どちらかと言えば、空間の翻訳家というのが合っているように思います。

お客さんの実現したいことを空間に表現することができるのが建築事務所の皆さんです。Urthはまず、実現したいことの整理を行い、そこから建築事務所の皆さんを呼んできてますね。

今回のように、依頼主側のコンセプトがはっきりしていると、製作段階からスムーズに話が進むかと思います。

また、制作とプロジェクトマネージャーが兼任の場合が多いので、イメージの擦り合わせがしやすいのも、理想を形にしやすい要因だと思います。メタバース空間を作るとなると、ゲームクリエイターとプロジェクトマネージャーは別々になることが多いですから。

クリエイターとマネージャーが別々だと、両者でイメージの擦り合わせをしないといけないので、完成までにかなり時間がかかってしまいます。

建築デザイナーなら、制作とヒアリングを兼任することが多いので、プロジェクトの進みもスムーズになりやすいのはいいですよね。

V-airで実現したかった交流の場が実現できた

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田中:今回、トライアルという形でV-airをイベントで使われたかと思います。実際に使ってみて感じたことなどはありましたか?

澤:やりたいと思っていた「メタバースを通しての偶発的なコミュニケーション」が生まれていたのが印象的でした。今までは、我々が企業と大学の間に入っていましたが、メタバースでは、両者での会話が自然に発生していました。

イベント上のプログラム進行も滞りなく進められたのも本当に良かったです。

また、導入前に懸念していたメタバースへのアクセスを顧客が問題なくできるかどうかについてですが、アクセスには問題ありませんでした。

ポート上の問題で音声が入らないこともあったのですが、事前のテストでUrthの担当者の方と一緒に問題点を見つけ出せていたのは、本番で成功した理由の一つだと思います。

長期的な契約をする前にトライアルで実際にV-airを導入できたのは、大きな安心材料でした。トライアル期間中でのちょっとした疑問点も対応してくれるので、サポート体制は充実していると感じています。

田中:Urthは皆さんと一緒にメタバースという空間の活用にチャレンジしていると考えています。そのためご契約前にトライアルとして、V-airをご利用いただき、活用法がきちんと見えてから、本格的に活用いただくことも多いです。

文化資本創研もトライアルをご活用いただきましたが、その中で実施したイベントに参加された方からのご感想があれば教えてください。

澤:参加された多くの先生から「今までにこんな手法があるとは思っていなかった」と感想をいただきました。メタバースが自分の求めている情報を収集するのにすごく効果があることは、先生たちにも感じてもらえたのかなと思います。

教授の方々も難なく会話されている印象でした。ただ、イベント自体の盛り上がりに関しては、我々が提供するコンテンツ内容に関わってくると感じました。

田中:建築の分野でも「最終的に場を盛り上げられるかどうかは中のコンテンツ次第です」というのは、どの建築事務所の方も言われます。

例えば、会場が幕張メッセであってもイベントがイマイチだと、人はあまり来てくれません。幕張メッセだから人が来るわけじゃなく、幕張メッセで何をするかというコンテンツが重要です。

澤:今はV-airで映画館を作っていただいている状態です。そこでどんな映画をやるかによって、僕たちの取り組みの良し悪しが変わってきますね。

田中:弊社側はイベントがスムーズに実施できる機能の拡充を通してサポートできたらと思っております。

V-airを使って異なる業界・業種同士をマッチングさせて化学反応を起こしたい

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田中:最後に、V-airを使って今後どんなことを成し遂げたいかなど、お聞きしてもいいですか?

澤:V-airを通じて、今まで混じりあってこなかった業界・業種同士が交流して、今までにない新しい化学反応を起こせる場を提供できたらと思っています。

異なる業界・業種同士で協力し合えれば、変化の激しい現代でも、それぞれの強みを活かしていけば事業を継続、もしくは発展していけるはずです。

もちろん集まっただけではそこで終わってしまうので、そこからビジネスに発展するような雰囲気づくりに我々は努めていきたいと思っています。

投稿者プロフィール

矢込 郁
Webライター。メタバースやWeb3(ブロックチェーン・暗号資産・NFT)関連の記事をメインに執筆しています。大手証券会社サービスにてNFTについて執筆経験あり。暗号資産運用歴2019〜現在。メタバースは哲学者の思考実験でとどまっていたものを実現できるという点で注目している分野です。

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